関西中心に展開する2法人が「パチスロPB機」を共同開発
遊技通信2021年11月11日
発表会終了後に行われたフォトセッション。右からアサヒディード執行役員の豊田淳氏、タツミコーポレーションの李煥辰社長
兵庫県のタツミコーポレーションと大阪府のアサヒディードは11月9日、両社の共同開発によるプライベートブランド(PB)機「パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ」の発表会をANAクラウンプラザホテル神戸で開催した。
同機は両社のマスコットキャラクターをモチーフにした6号機のAタイプパチスロ機。タツミコーポレーションでは2019年にPB機を導入しているが、競合企業がタッグを組み、ゼロベースで企画開発するのは業界初の試みとなる。
発表会で挨拶したアサヒディード営業部の笠島雄史部長は、「タツミコーポレーションと弊社の想いが詰まったPB機をこのような形で皆様にご紹介できることを大変うれしく思っている」と語った。また、今回のプロジェクトチームの代表を務めたタツミコーポレーションの李煥辰社長は、新機種の開発にあたって立ち上げた「TRY FUTURE PROJECT」の設立経緯について、「今後を見据えるとスマートパチンコやスマートパチスロ、新紙幣への対応など大きな設備投資が必要になる。長期運用できる遊技機も少ないことから、現場の意向を取り入れて他店舗との差別化を図り、価格を抑えることもできるPB機を開発することを目的としたプロジェクトを立ち上げた」と述べた。両社は関西圏でしのぎを削るライバル法人だが、限られた店舗で導入できる稀少性とともに、多店舗展開する2社のスケールメリットがあるとしている。
同機は出玉率が設定1で100.7%、設定6で108.2%、大当り確率は設定1で1/113.7、設定6で1/96.7と幅広い層が楽しめるスペックを採用。上パネルに設置されている「MIRACLEランプ」が光れば大当りという単純明快なゲーム性で、先告知や後告知をはじめパネルの消灯やリールアクション、スタートや払い出し時のサウンドなど、26種類の多彩な告知演出も搭載している。
導入は12月10日から。タツミコーポレーションでは兵庫、大阪、山口エリア25店舗、アサヒディードは大阪、千葉エリア12店舗に順次導入される。