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兼次理事長「変化に対応して生き残りを」 アミューズメントジャパン2020年6月17日

日本電動式遊技機工業協同組合は6月12日、パレスホテル東京で通常総会を開催した。兼次民喜理事長は冒頭の挨拶で新型コロナウイルスの感染拡大の影響に言及。警察庁が旧規則機の検定期間、認定期間の1年延長という措置を取ったことについて「これら一連の措置については、ホール団体と製造・販売団体のニーズは相反しているが、大きな視点で合意し、議員連盟の場で行政にお願いした」と業界が結束して行動した成果であることを説明。「ホールのみなさんはこの間、休業を強いられて、お客が減ってきている。そういう中で、旧規則機を最長来年の11月まで使えることで危機を乗り越えていただくことが我々の利益にもつながるはず」との認識を示した。


総会後の記者会見では、新台供給の見通しについて岩堀和男副理事長が「新台の供給が新型コロナウイルス前の水準に戻るには、数カ月くらいはかかると予想している」と説明。メダルレス遊技機の進捗については「供給目標を当初2021年の2月くらいまでとしていたが、コロナの影響があり今のイメージだと2021年の春ぐらいに目標を遅らせた形で調整していきたい」と見通しを述べ、「メダルレスはメダルが無いので、当初から説明している通り衛生的。今のコロナの状況を踏まえて、衛生面も含めて現行機との差別化が図れるというところも行政にお話をしていきたい」と意欲を示した。

今年、日電協が創立40周年を迎えたことについて兼次理事長は「平成16年の規則改正の時に、それまで主流だったストックタイプなどが無くなりどうしようかと思っていたところ、組合員が自然発生的に知恵を絞ってATというものが開発されてここまで来た」と感慨を述べ、「お店の数も減ってはいるが、パチンコ・パチスロに熱烈なファンがいるのも事実。変化に対応しつつ今後も生き残りを模索していかなければならない」と襟を正した。

なお、令和元年度の日電協証紙発給枚数は41万984枚(前年度比22・2%増)だった。

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