5団体トップが岡山に
アミューズメントジャパン2020年2月26日
各地の遊技業協同組合の青年部会が一堂に会する全国遊技業青年部交流会が2月13日、岡山市のANAクラウンプラザホテル岡山で開催された。11回目となる交流会では、業界5団体のトップがパネルディスカッションに参加。業界を取り巻く諸課題など最新動向を伝えた。
交流会には全国25都府県の青年部会の部会員と、オブザーブ参加を含めた約170人が出席した。開催県を代表して挨拶した岡山県遊協青年部会の光本秀兵部会長は、「我々が引き継いできたこの業を、良くしていくのも悪くしていくのも我々次第。そのためには、いま何ができるのか、いま何をしていかなければいけないのかをよく考え、議論し、今後を少しでも明るい未来にしていきたい」と交流会の意義を語り、「我々青年部が、全日遊連の業界展望の理解を深めることで、様々な場面において今後バックアップしていける体制を作っていきたい」と述べた。
基調講演では全日遊連の阿部恭久理事長が登壇。阿部理事長は「私も平成6年から東京都の青年部で活動をはじめて、多くのことを経験させていただいた。今日お集りの青年部のみなさんにも、将来を支えていくのは自分たちだという気持ちをしっかり持って活動していただきたい」と期待感を示した。
その上で、遊技機を取り巻く課題や依存問題対策、ホールの営業形態などに関する全日遊連の考え方を説明。また、国税庁から依頼があった、来店客への確定申告の啓発活動への協力や、ホール内に設置する募玉募金箱からの寄付で、経済的に恵まれない若者に返済義務のない奨学金を提供する「pp奨学金」への参加などを呼びかけた。
続いて行われたパネルディスカッションでは、全日遊連の阿部理事長のほか、日工組の筒井公久理事長、日電協の兼次民喜理事長、全商協の林和宏会長、回胴遊商の大饗裕記理事長の5団体トップがパネラーとして登壇。シークエンス編集長のPOKKA吉田氏がコーディネーターを務めた。
遊技機の製造や販売を担う団体のトップによるパネルディスカッションでは、営業形態に合った遊技機の開発の可能性や、解釈基準の変更で遊技機がどう変わるかなど深堀りした議論が交わされた。
総会後の懇親会で挨拶に立った日電協の兼次理事長は「業界の明日を担う若い方々が大勢参加されて遊技業界の将来について熱く語り合う姿を見ていると、非常に頼もしい限りであり、遊技業界の将来に安ど感を覚えた」と話した。
交流会を終えて光本部会長は「各団体から送られてくる資料を結果として見ているだけではなく、過程の部分を議論できたらと思っていたので、全国の青年部会員に業界トップの方の生の声を届けられて非常に良かった」と総括していた。
※回胴遊商の大饗(おおあえ)理事長の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。