日本初! 音楽ゲームのプロリーグ
アミューズメントジャパン2019年12月17日
コナミアミューズメントは12月13日、都内で『BEMANI PRO LEAGUE』(ビーマニ プロ リーグ)発足の記者発表会を開催した。
音楽ゲームのeスポーツでは日本初となるプロリーグのため、テレビ局やゲーム雑誌、Web媒体など数多くのメディアが出席した。
チェアマンに就任するコナミアミューズメントの沖田勝典社長が「今年で9回目を迎えたeスポーツ大会『KONAMI Arcade Championship』(コナミ アーケード チャンピオンシップ)で得ることができた多くの経験やノウハウを生かし、音楽と競技を軸としたBEMANIならではの新しいエンターテインメントを創出していきたい」と発足趣旨を紹介。新しい時代にふさわしい音楽ゲームのけん引役として意欲を見せた。
チームオーナーは、ラウンドワンなど各地にゲームセンターを展開している法人6社。「SILKHAT」などの屋号のゲームセンターのほか、「PIA」などのパチンコホールを展開するマタハリーエンターテインメントも加わっている。
発表会では、コナミアミューズメントの執行役員で『BEMANI PRO LEAGUE』のエグゼクティブプロデューサーの西村宜隆氏が登場して、プロリーグの概要を説明した。
来年1月から、プロ選手のエントリーを受付、書類審査、実技試験、面接によるプロ試験を実施する。3月に試験に合格した選手を対象にドラフト会議を開催、プロリーグに加盟する6チームが各4人ずつを獲得、5月から10月まで競技が行われる。会場は、来年1月にオープンする「esports 銀座 studio」を予定している。
筐体は12月16日に稼働を開始したばかりの最新タイプ『beatmania IIDX LIGHTNING MODEL』を使用。難易度が高く、競技性が高いことが特徴だ。シーズンを3つに分け、レギュラーシーズンは総当たり戦を2回行い、上位3チームを決定。セミファイナルシーズンで、総当たり戦を実施。勝ち抜いた2チームによって、ファイナルシーズンを戦う。各試合の出場選手は1チーム4人中3人。オーナーチームから契約時に決められた出演料が支払われ、優勝チームには賞金2000万円が贈られる。
ゲストは、KONAMI公式プロゲーマー DOLCE.氏と俳優でBEMANIファンでもある速水もこみちさん。トークショーではBEMANIに関するエピソードを披露、この音楽ゲームに対する思い入れを語った。
DOLCE.氏は、「IIDXは、シンプルだけど奥が深い機種。全クリが非常に難しく、一生楽しめる」とその魅力を語った。
料理関係の番組出演や著書も多い速水もこみちさんは、「IIDXをプレイしすぎて腕がパンパンになり、料理が作れなくなったことも」と会場を笑わせた。
日本で初めて音楽とeスポーツを融合させた『BEMANI PRO LEAGUE』。新たなエンタテインメントイベントの誕生に2020年のゲーム業界は、大きな盛り上がりを見せるに違いない。