マーケティング支援サービス『ハンソクカルテ』

各種の集客・販促施策を「数字」で見極め、次の一手へ。パチンコホールに特化した広告代理店の㈱CFYが、機械学習を活用した新たなマーケティング支援サービス『ハンソクカルテ』を展開する。

「この販促企画、次回も続けるべきだろうか」ーー。

例えば、取材や来店企画、広告を実施し、当日の稼働が通常より高かったとする。しかし、そのすべてが販促施策の効果とは限らない。逆に、数字が振るわなかった施策が、実は稼働を下支えしていたケースもある。

こうした販促施策の“効き目”を機械学習で分析し、次の判断につなげるのが、CFYが新たに展開するマーケティング支援サービス『ハンソクカルテ』だ。

梶川弘徳代表取締役CEOは「『競合店がやっているから』『以前から続けているから』といった理由で、特定の販促施策を続けているケースが少なくありません。効果が分からなくても、“やらないこと”には不安があります。だからこそ、販促を判断する物差しが必要だと考えました」と話す。

販促施策の「あり・なし」
データでその差を検証

ポイントとなるのが、「もし、その販促施策を実施していなかったら、どの程度の稼働になっていたか」を推定することだ。

具体的には、過去半年~1年程度の営業データを活用。50~60程度の項目を組み合わせ、「こうした条件の日には、どの程度の稼働になりやすいか」を機械学習させる。

その上で、販促施策を実施した日の実際の稼働と、仮にその施策を行わなかった場合の予測稼働を比較する。差が小さければ上積みは限定的だった可能性があり、差が大きければ施策が稼働に寄与した可能性が高い。

このように、施策を実施した場合としなかった場合を比べ、その影響を捉える手法を「反実仮想分析(※)」という。同社Webマーケティング部の植村拓哉部長は「当日の稼働だけでは、その施策が本当に効いたのか分かりません。曜日や天候、競合店の状況も考慮し、“この施策をやらなかったらどうだったのか”と比べ、その差を次の販促判断の材料にしてもらいます」と説明する。

(※反実仮想分析…ある施策を実施した結果と「もし実施していなかったらどうなっていたか」をデータから予測して比べ、その施策の影響を確かめる分析手法)

ホール側は、次回の販促計画を組む際、こうした分析結果を踏まえて施策内容を検討できる。プラスの傾向が続き、現場の手応えも良ければ継続する根拠になり、反対に、期待した効果が確認できなければ、見直しの材料になる。また、判断がつきにくい場合は、曜日や告知方法など条件を変えて再度実施し、その結果を確かめることもできる。

植村部長は「数字だけで施策の良し悪しを判断するわけではありません。費用や準備の手間、お客様の反応、現場の感覚なども含めて、総合的に判断することが重要です」と話す。

現場(店舗)と本部の
「共通のモノサシ」に

分析結果は、店舗と本部、経営層との意思疎通にも使える。店長が施策を見直したい、あるいは継続したい際、数字を添えれば判断の背景を共有しやすい。

梶川CEOは「現場を見ている人が状況を分かっていても、それを数字で説明できないことがあります。同じ物差しで話せれば、店長や販促担当者を助ける材料になります」との考えを示す。

経験や感覚に頼る場面も多かった販促判断に、客観的な検証軸を加える。その積み重ねが、より精度の高い販促につながっていく。

 

 

CFY
TEL.04-7170-2068
https://cfy.jp

機械学習を活用した販促効果の分析サービス。個別の販促施策について、実施した場合と実施しなかった場合の差を「pt」で示し、「優先して継続検討」「条件をそろえて追加検証」「見直し候補」の3区分で整理する。㈱CFYの梶川弘徳代表取締役CEO(左)とWebマーケティング部の植村拓哉部長。