豊丸産業は、10月7日から9日まで東京ビッグサイトで開催中の「H.C.R.2026 第53回 国際福祉機器展&フォーラム」に初めて出展した。同社は7月31日でパチンコ事業からの撤退を発表後、今回の出展が福祉機器販売事業を本格再始動させる新たな門出となったことから、会場に自ら立ち説明を行った永野光容代表取締役社長の声にも力がこもった。
豊丸産業のブースには、同社が開発した福祉用レクリエーション機器「エアロビックトレパチ!」の「コマコマ倶楽部with坂本冬美」を展示。併せて、非接触・非装着型のモーショントレーニングツール「TANO」を活用した体験型デジタル紙芝居「たのしばい」も参考出展された。
「エアロビックトレパチ!」は、利用者が足でペダルを漕ぐ動作と玉の発射を連動させた機器。運動にゲーム性を持たせて夢中にさせることで、自然と体を動かしてもらうことができる。同社の亀井裕人未来事業本部長によると「福祉用の専用ドラム機の提供を始めてから約15年、液晶付きである坂本冬美さんの販売をはじめて今年で3年目となるが、ようやく累計で約600台が販売された。導入していただいている施設のメインはデイサービス様」だと概要を説明。
坂本冬美さんのトレパチについては「ペダルは既製品で、足で漕ぐと信号があがるもの。遊技機のPAコマコマ倶楽部with坂本冬美を元に、上皿にアクリルカバーを取り付け循環式にした。専用アクリルガラスと消音パネルも施し、静音化対策もしてある。玉数表示などはないが、大当たりするとサイドユニットからカードが出てくる。施設様ごとに、例えばカード3枚集めるとおやつと交換、などルールを決めて楽しんでいただいている。大当たり確率も1/99から1/70、1/50、1/40、1/30、1/20、1/15、1/1まで8段階設定となっており、これも施設様のご意見を取り入れながらご利用状況に応じて使っていただきやすくした」と詳細を説明した。
ブース内には同社がTANOTECH株式会社と共同開発を進めている体験型デジタル紙芝居「たのしばい」も参考出展。こちらは非接触・非装着型のモーショントレーニングツール「TANO」を活用した体験型デジタル紙芝居で、ロボットによる読み聞かせという「静」の要素と、参加者自身が物語の登場人物になりきって体を動かす「動」の要素を組み合わせたもの。巨大液晶には豊丸産業のキャラクター「楽喜(らっき)」が表示されるシーンも見られた。
福祉関係者が多く集まる中で、パチンコ機の設置自体が珍しいこともあり、ブースには常時多数の来場者が集まり、実際にペダルを漕いで大当たりに興奮する姿も見られた。同社の永野代表取締役社長は「これからも、こうした“楽しさ”を入口とした福祉の可能性を広げていく活動を続けていきたい。10月28・29日に東京国際フォーラムで開催する“組合まつりin TOKYO”にも出展を予定している。今後も豊丸産業としては、自治体や福祉施設、パートナー企業との連携に力を入れたい」と話した。
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