ダイコク電機は7月14日、都内文京区の東京ドームホテルにて、「DK-SIS白書2026年版-2025年データ-」刊行記者発表会を開催した。
今回は新たなトピックとして、実遊技に紐づく多角的データを活用して2025年のパチンコ・パチスロ参加人口を割り出し、その数は約1,609万人と推計した。18歳以上人口の15%に相当する約6.6人に一人が参加しているとして、概要を解説したMG推進部SISプロフェッショナルの片瀬宏之首席講師は「規模が縮小しているのは事実だが、消えゆく業界ではない。多くの方が親しむ大規模産業であり、過度に悲観するのではなく皆様には誇りをもって働きながら業界の発展に寄与していただきたい」と述べ、裾野の広い大衆娯楽であることを業界内外に広めていく必要性を語った。
2025年のホール業界の市場規模は、総売上16.2兆円(前年比同)と横ばい、総粗利は2.48兆円(同0.06兆円減)と微減に。総売上16.2兆円の内訳はパチンコが7.4兆円(同0.3兆円減)で、パチスロが8.8兆円(同0.3兆円増)となり、パチンコの減少分をパチスロが補うかたちで推移した。総粗利下落の要因についてはパチスロの総粗利(1.17兆円)が前年並みを維持したことからパチンコの不振にあるとし、さらにパチンコの販売台数が87万台(同9万台増)と大幅に増加したことで遊技機利益を圧迫したと指摘した。
4円パチンコの業績を見ると、アウトが3年連続で過去最低を記録するなど極めて深刻な状況。アウトは10,610個(前年比110個減)、売上21,145円(同366円増)、粗利3,346円(同51円増)、遊技時間売上9,790円(同380円増)、遊技時間粗利1,550円(同60円増)と、遊技時間売上・粗利は依然として上昇に歯止めがかかっていないことが分かる。新台の稼働貢献週が短いことで投資効率も悪化し、そのコスト負担を強いられたファンも離れるなど負のスパイラルが鮮明になっていると警鐘を鳴らす。
片瀬氏は、営業利益を控える必要はないと前置きした上で「今年の上期で遊技時間売上が10,000円を突破している状況。遊技機をしっかり選定し、特にファンからの支持が強い機種は薄利で運用し、経営者は粗利率だけを見るのではなくファンの玉単価や遊技時間売上などを見ることも必要」と指南した。
一方、20円パチスロの業績を見ると、アウトは8,665枚(前年比49枚増)、売上24,805円(同686円増)、粗利3,013円(同21円減)、遊技時間売上6,640円(同160円増)、遊技時間粗利810円(前年比同)と、昨年に続いて高水準を維持したものの、コイン単価は2.80円を大きく上回っていることから業績が停滞する可能性を示唆した。
DK-SIS白書は、同社製のホールコンピューターを通じて得られる全国ホールの営業数値をもとに、2025年のホール営業に関わる各種統計データ(DK-SISデータ)をまとめ書籍化したもの。DK-SISの会員数は3,347会員で、データ送信台数は約141万台(いずれも2026年3月末時点)。市場全体の約44%をカバーしている。
