一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/井上美昭代表理事・会長)は6月23日、令和8年6月度の理事会・部会を開催した。約90名が参加した今回の部会では、RELATIONS株式会社 執行役員の門倉和紀氏を講師に迎え、コスト最適化や組織活性化に関する講演が行われたほか、勉強会として広告宣伝ガイドライン違反の事例報告と留意点についての情報共有も行われた。

講演では、単価と数量で決まる従来のコストの考え方に「業務の最適化」を加えた「コスト最適化効果の最大化」という視点が中心に語られた。門倉氏は、利益率の低下、人材不足、固定費の上昇といったホール経営の課題に触れ、市場環境の影響を受けにくい固定費の削減こそが、自社でコントロールできる有効な収益策であると再認識を促した。

一方、現場では「コストの見直しから数年が経過している」「単に安い物へ変更しただけ」「店舗任せの契約管理になっている」といった課題も多いという。門倉氏は店内カーペットを例に挙げ、幅や長さが実用的か、色が店舗コンセプトと合っているかなど、安価品へ変更してよい部分とデザイン性を重視すべき部分を見極める必要性を指摘した。また、入場口のカーペットが店長の裁量でいつの間にか手洗い場や傘立て側にも敷かれるようになり、その設置理由が店長交代の際に引き継がれず放置されるケースを紹介。売上優先の企業風土や縦割りの組織体制、引き継ぎ不足といった課題が重なり、購買目的の形骸化を招いていると分析した。

これらの解決策として、門倉氏は「可視化すること(現場把握)」「標準化すること(ルールづくり)」「定期診断すること(継続改善)」の3点を挙げ、属人的な判断に依存しない仕組みづくりの重要性を説いた。最後に「コスト管理は組織と社員が一体となり回していくことが重要」「コスト最適化とは、単に経費を削る活動ではなく、利益を守るための経営管理だ」と締めくくった。