関西遊商は6月10日、大阪市中央区のホテル日航大阪において第65回通常総会を開催。議案審議では、2025年度事業報告をはじめとする全9議案が上程、すべて原案通り承認された。当日は合わせて代表者研修会や感謝状贈呈式も実施した。
代表者研修会では、大阪府警察本部生活安全部保安課の江口征伸課長補佐が登壇。浪速公園の清掃活動、バレンタイン献血、車いすの寄贈など日頃の社会貢献活動に謝意を示した上で、大阪府下の犯罪情勢を報告。刑法犯認知件数が令和4年に増加に転じ、昨年は約8万4,000件と年々増加しているとして、中でもSNS型投資詐欺やロマンス詐欺等の特殊詐欺被害、ニセ警察官詐欺などが急増傾向だと説明。犯罪の抑止へ向けた広報啓発活動に対し協力を呼びかけた。
また、遊技業界に向けては健全化に向けた取り組みの3点に言及。「1点めは、ぱちんこへののめり込み・依存防止対策について。オンラインカジノが大きく取り沙汰され、ここ大阪ではIRが建設中と社会的関心が高い。ぱちんこ営業はこれらギャンブルとは異なるものだが、ギャンブル等依存症対策推進基本計画に基づき、その取り組みを着実に推進いただきたい。2点めは、遊技機の流通における業務の健全化について。中古機移動が年々増加しているところだが、遊技機の部品を正規の部品以外に無承認で変更する事案が未だ発生している。改めて適切な点検等を実施していただき、型式の同一性が保たれるようしっかり担保いただきたい。3点めは児童や乳幼児の車内放置事案の防止について。貴組合が駐車場の巡回活動をしていることは承知している。活動の成果もあり平成30年以降ぱちんこ店の駐車場における車内放置死亡事故は発生していないが、未だ駐車場で幼児が発見され店内放送で保護者を呼び出し事なきを得るケースもあった。注意喚起の働きかけやホールと連携した巡回活動に努めていただきたい」と要請した。
続いて、同組合の社会貢献活動に対して感謝状の贈呈が行われた。武市佳代区長(大阪市浪速区)、深津友剛常務理事(大阪府共同募金会)、植田宏和事業推進一部部長(大阪府赤十字血液センター)から感謝状が贈呈され、武市区長は「5月1日に、貴組合と浪速区とで連携協定を締結いただいた。また、これまでに防犯カメラ45機を寄贈いただいた。鮮明な映像が保存できる高性能タイプであり、多くの事件解決に役立っていると大阪府警からも聞いている。他にも浪花公園の清掃活動や、落書き一掃大作戦にもボランティアスタッフとして参加いただくなど、寄付だけにとどまらず社会貢献活動を積極的にされていることに深く感謝したい」と謝意を述べた。
総会冒頭では、登壇した小西哲也理事長が「2025年はスマート遊技機が周知され、昨年7月にはラッキートリガー3.0プラスが市場に導入されたが、未だ思うような成果が得られずパチンコ市場の厳しい状況は続いている。そんな中ではあるが、直近では固定スタートシステムやスペック変異システムなど新たなゲーム性が登場し、さらにはお試しプレイなどのイベントも行われた。新たなファンの獲得や休眠ユーザーの復活により活気溢れる業界となることを期待したい」と挨拶を述べた。
総会は組合員総数112名のうち、出席104名(本人75 名・代理29 名)、欠席8名(委任状 5名)で、総会は成立。議事では全9議案が上程され審議された。第1号議案の事業報告では、2025年度のぱちんこ遊技機の新台販売台数は約87万台と見込まれており、前年比111%と昨年より8.5万台増加したものの、依然としてコロナ前の100万台を下回る厳しい結果となったと説明。中古遊技機流通についても、2025年度の実績は確認証紙の発給枚数(稼働実績)が全国で35万5,145枚と昨年比で84%と減少しているものの、新台販売台数の4割を超える流通量となった。
総会終了後には懇親会も開催。大阪、兵庫、京都、奈良など各府県遊協の理事長をはじめ多数が主賓として列席し、華やかで盛大な懇親会となった。



