設立50周年記念式典開催、次のステージは挑戦から「冒険」へ。岸田文雄元内閣総理大臣が祝辞／サミー
遊技日本2025年12月19日
サミーは12月18日、都内千代田区の東京国際フォーラムにて設立50周年記念式典を開催。「挑戦から、冒険へ。Bet On! Sammy」をテーマに盛大に行われ、ホールや組合関係者のほか、主賓挨拶では元内閣総理大臣の岸田文雄衆議院議員も駆け付け、節目を祝った。
当日は、地下2階ホールE全体を会場として使用。記念式典会場へつながるエントランス部分には「すべては、ここから動き出した。The Sammy Origins」と題し、1968年「ソナーアタック」や1976年「グランプリ」、1977年「ワールドサッカー」と3台のアミューズメント実機や当時の写真を展示。ここから会場への通路には1970年代～2020年代までの年表を「サミー50年の軌跡」と題した巨大パネルを掲示し50年間の様々な歴史を飾った出来事が紹介された。
実機展示コーナーでは、パチスロは1982年発売の0号機「エンパイア」や1号機「ナイアガラ」、パチンコは1995年発売の「CRくだもの畑」や1996年発売の「CRガオガオキッズ4」など「サミー工業」時代のものから始まり、2025年末直近に発売された最新機種まで多数の実機が展示された。雀球・アレパチ・アレンジボールのコーナーには1973年発売の「ミラクル」や1975年発売の「ミラクル・スーパー」など「さとみ」時代の貴重な実機から最新雀球（JanQ）適合機「Count Up21」までを展示。最後には「50周年記念筐体」として、サミー設立50周年を記念して制作されたパチンコ、パチスロの特別仕様機も展示された。
設立50周年記念式典では冒頭、ビッグバンドが「獣王」から「北斗の拳」など同社ヒット機種の名曲を次々と演奏。会場を盛り上げた。主催挨拶では里見治取締役名誉会長が「サミー50周年記念式典にご来賓いただき感謝申し上げる。株式会社さとみの時代から様々なこともあり、そして新たにサミーとしてスタートしてから50年。おかげさまで2001年には東証一部に上場、2004年にはセガとサミーが統合した。こうして無事に50周年を迎えることができてホッとしている」と謝意を述べた。
来賓挨拶では元内閣総理大臣の岸田文雄衆議院議員が登壇した。岸田元首相は「今や日本のエンタテインメント業界の第一人者として、さらにはカリスマ経営者として大きな存在感を示しておられる里見治名誉会長はじめ、関係者の皆さま方に心からお喜び申し上げる。私も親しくしていただいている里見名誉会長は、学生時代からエンタテインメント業界の可能性を感じ、若くしてこの業界に飛び込み第一線で働き続けてこられた。この50年間にあった大きな苦難や困難も、強い意志とチャレンジ精神で乗り越えてこられた。そして2004年にはセガサミーとして経営統合され、国内外でも大きな存在感を示されている。エンタテインメント業界は多くの人々に勇気や感動、安らぎを与えるだけでなく、産業という意味においても大きな可能性を秘めている。日本のコンテンツ産業はこの10年間で3.5倍に膨れ上がり、今や鉄鋼業界や半導体業界より大きな産業となり、日本においては自動車産業に次ぐまでに成長した。セガサミーグループの可能性は未来に大きく開けている」と祝辞を述べた。
次に乾杯の発声として里見治紀代表取締役会長CEOが登壇。「創業者である父は学生時代から起業しており、実はその歴史は60年以上ある。本日は様々な展示に力を入れているが、中には57年前、1968年に発売された「ソナーアタック」も展示した。これは株式会社さとみ時代のものだが、さとみは中日スタヂアム事件により多くのゲーム会社が倒産、その余波を受けて私が生まれる1年前に連鎖倒産に巻き込まれた。父はこの時に人を見る目を養ったと言い、私は、父の人を信じる勇気あるところを尊敬しており、そこにセガサミーグループをここまで導いてきた原動力があると考えている。そこからサミーは、板橋の自宅の隣だった会社が3階建てのビルになり、池袋へ移転して8階建てのビルになり、以後もCSKの大川さんにお世話になったり、セガサミーへ統合したりと様々な出来事があった。今年50周年を迎え、今までは挑戦の歴史だったが、これからは“挑戦から、冒険へ。 Bet On! Sammy”のテーマの下、新しいものをサミーから生み出していきたい」と展望を語り、乾杯の発声とともに歓談タイムが開始。
歓談終了後には締めの挨拶として、星野歩代表取締役社長執行役員COOが挨拶。「この半世紀に渡る歴史を支えていただいた皆さまに心より御礼を申し上げる。サミーはここから、次の50年に向かって新たな歩みを進める。価値あるエンタテインメントを提供し続ける企業として挑戦し続け、ともに業界の未来を切り開く、そんな存在でありたい。その決意をこの場を借りて表明したい」と話し、記念式典は幕を閉じた。
