「レジャー白書2025」発表 参加人口は690万人、市場規模は2年連続のプラス成長でスマスロが市場拡大を牽引
遊技通信2025年10月30日
公益財団法人日本生産性本部・余暇創研は10月28日、2024年の余暇活動の実態をまとめた「レジャー白書2025」プレス発表会を開催した。娯楽部門では、パチンコ・パチスロ市場が久しぶりにプラス成長へ転じたことが報告された。
◾️参加人口は30万人増の690万人
2024年のパチンコ参加人口は690万人(前年比+30万人)、参加率は7.1%(同+0.3ポイント)と、いずれも上向いた。参加希望率も5.4%(同+0.2ポイント)に増加し、潜在需要は引き続き維持されている。
年間平均活動回数は31.0回(+0.2回)と微増。一方、年間平均活動費用は8万9,900円(-1万9,100円)と減少し、遊技頻度は維持しながら費用を抑える動きが見られる。
◾️市場規模は16.2兆円
パチンコ・パチスロの市場規模は、前年比0.5兆円増の16.2兆円(+3.2%)となり、2年連続のプラス成長となった。内訳では、パチンコが減少した一方、スマスロ人気の加速によってパチスロがプラスに貢献し、市場全体の押し上げ要因となっている。
◾️業界環境:相変わらず厳しい状況が続く
白書では、業界の経営環境について「遊技機価格は高止まりが続き、ホール経営を圧迫」「資本力を持つ大手の大型店シフトが加速」「小規模店舗では、設備投資・新台導入負担に耐えられず淘汰が進行」「大手でも店舗数は減少傾向にあるが、売上は回復傾向にある」と指摘している。一方、市場全体の売上は依然コロナ前水準まで戻っていないとして回復途上である現状を示し、「営業の柱となる機種の登場、特にパチンコの回復が待たれる」との見方を示した。