パチンコ参加人口は30万人増の690万人に、わずかながらも増加に転じる
グリーンべると2025年10月28日
日本生産性本部余暇総研は10月28日、都内で「レジャー白書2025」の概要説明会を開催。同書によると、2024年におけるパチンコ参加人口は690万人(前年比30万人増)で、過去最低値を記録した昨年からわずかながらも増加に転じた。
パチンコの市場規模は16.2兆円で前年比0.5兆円の増加。その他の関連指標では、パチンコ参加率は7.1%(前年比0.3ポイント増)、参加希望率5.4%(同0.2ポイント増)、年間平均活動回数31.0回(同0.2回減)、年間平均費用8万9,900円(同1万9,100円減)となった。
余暇市場全体における2024年の市場規模は75兆2,030億円で、前年比5.6%増と続伸した。2020年のコロナ禍によって一時は大きく落ち込んだ余暇市場だが、2019年比で104.0%となり、コロナ禍前を上回るまでに回復した格好だ。
一方、コロナが5類感染症へ移行によって多くの余暇種目で参加人口の増加が目立った2023年と比べると、2024年は同水準もしくは減少した余暇種目が多くなったのが特筆すべき点だ。要因としては、物価高やサービスの高付加価値化によって単価が高くなったことが考えられ、これにより市場規模は拡大するも、1人ひとりが余暇に費やせるお金は限られることから、興じる余暇を取捨選択する流れが目立ってきていると推察される。
「レジャー白書2025」は、全国15~79歳の男女3,467人を対象に2024年1月~12月におけるスポーツ、趣味・創作、娯楽、観光・行楽の108種目にのぼる余暇活動の参加率、回数、費用、希望率を調査したもの。参加人口は推計値となっている。
通算49冊目となる同白書は、10月31日に発刊される。