第27回参議院議員選挙、業界の宿願が叶わず
遊技通信2025年7月22日
7月20日に投開票された第27回参議院議員選挙で、自民党の推薦を受けて業界初の独自候補として全国比例区に出馬していた全日遊連の阿部恭久理事長が落選した。
改選定数50議席を争う比例代表で自民党は、吹き荒れる逆風の影響で前回(3年前)の18議席から6議席減らして12議席を獲得。阿部理事長は31人中20番目だった(7月21日16時現在、朝日新聞調べ)。
業界は2019年の参院選から自民党の推薦を受けた支援候補の擁立に動き、2019年と前回2022年も敗れていた。三度目となった今回は、業界の独自候補として全日遊連の阿部理事長を擁立。自民党の公認を得て挑んだが、残念ながら宿願は叶わなかった。
阿部理事長の得票数は、8万8,368票(7月21日午後16時現在、朝日新聞調べ)。12議席のうち特定枠2議席を除くと18番目、特定枠を含めて20番目に終わった。
なお12議席のうち特定枠2議席を除く自民党全国比例区のトップ当選は、全国郵便局長会相談役の犬童周作氏の48万2,058票(同)。最下位当選は、元衆院議員の鈴木宗男氏の13万2,633票(同)だった。
21日朝に東京・市ヶ谷の遊技会館で敗戦の弁を述べた阿部理事長は、「今まで以上に手応えがあったと感じていた。しかし政権与党に対する逆風や批判もかなりあったと思う」とした上で、今後について「どのように業界をまとめていくかというところでは少し厳しい部分も出てくるのではないかと思うが、これだけ業界がまとまって動けたのは一つの財産になると思う。この連携を強めていきながら、業界をぜひとも良くしていきたいと考えているので引き続き支援をよろしくお願いしたい」と語った。