PAAが第7回依存問題勉強会開催、「スマートPLAYスタイル」を推奨
グリーンべると2025年5月21日
ぱちんこ広告協議会(PAA)は5月20日、都内高田馬場のBSホールで、全日本学生遊技連盟協力のもと、第7回依存問題勉強会」を開催し、多数の業界関係者や学生らが参加した。
オンラインでも同時接続された勉強会冒頭、PAAの岡林克彦理事長は、「遊技業界と社会の健全な関係を構築するには、まず我々が正しい知見を学ぶ必要がある」と挨拶。続いて公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授と東京都自閉症協会副理事長で、世田谷区受託事業「みつけばハウス」代表の尾崎ミオ氏がそれぞれ講演した。
このうち篠原教授は、パチンコ・パチスロが「無駄な行為」とされがちな風潮に異議を唱え、脳科学の観点からその有用性を説いた。認知機能に関する様々な研究結果を示しながら、「健全な遊技行動が脳の活性化につながる」と説明。特に中高年層においては、「上限金額を決め、空いた時間で遊ぶ、周りの人に話す」という、スマートPLAYスタイルを実践しているプレイヤーの認知機能が高い傾向にあることを報告するなどした。
また、スマートPLAYスタイルを通じた「依存予防」についても言及。プレイ時間、金額の自己管理、周囲に隠さず遊ぶなどのルールを設けた遊技行動が、「危険な遊び方」への進行を抑えることに有効であると指摘し、「ギャンブルの存在自体を否定するのではなく、“遊び方”のコントロールが重要」と強調した。
一方、続いて登壇した尾崎氏は、「できないことを責めるのではなく、自分の得意なことだけを大切にする」という考えに転換することで、日々の生活の中で「普通であろうとする呪い」から解放された経験を語るとともに、遊びを通じた自閉症支援の有効性を訴えた。