ユニバーサルエンターテインメント 第3四半期決算は減収減益、今期経常は赤字に修正
遊技日本2024年11月15日
ユニバーサルエンターテインメントが11月14日に発表した2024年12月期の第3四半期決算は、売上高923億66百万円（前年同期比25.6％減）、営業利益4億23百万円（同97.4％減）、経常損失119億74百万円（前年同期は経常利益322億98百万円）、、純損失194億61百万円（前同純利益239億43百万円）だった。
第3四半期連結累計期間における遊技機事業の売上高は307億61百万円（前年同期比36.1％減）、営業利益は40億06百万円（同64.5％減）となった。パチスロ機では主要タイトルである「沖ドキ！BLACK」の増産販売のほか、「スマスロ トロピカーナ」を市場投入。パチンコ機では「Pドラムだ！金ドン 花火外伝」、「Pメイドインアビス 虹の黄金域」の市場投入し、販売台数はパチスロ機11,988台、パチンコ機9,674台となった（第3四半期累計実績はパチスロ機45,457台、パチンコ機19,249台）となった
統合型リゾート（IR）事業の売上高※1は609億46百万円（前年同期比18.9％減）、営業利益は19億96百万円（同83.6％減）、調整後EBITDA※2は145億25百万円（同39.3％減）となった。同社グループが運営するIR施設「オカダ・マニラ」では第3四半期においても前年同期を下回る実績となった。ゲーミング事業においては、フィリピンのカジノマーケット全体がジャンケットビジネスの停滞に直面する中で、VIP客の落ち込みが続いたほか、VIP、マステーブルの勝率が他の四半期に比べ低い水準だったことが減収の一因となった。なお、マスマーケット、ゲーミングマシンの売上高については、コロナ禍前のピークであった2019年と比べて着実に伸びており、ホテル・飲食事業における顧客数は堅調に推移しているとしている。
※1 売上高は、総売上高からゲーミング税及びジャックポット費用を控除したもの
※2 調整後EBITDA＝営業損益+減価償却費+その他の調整項目
メディアコンテンツ事業などその他の売上高は売上高は3億43百万円（前年同期比44.5％減）、営業利益は3億74百万円（同31.4％増）。
通期の連結業績予想については、遊技機事業において主要タイトル等の販売に期ずれが生じることになったほか、IR事業においてもフィリピンのカジノマーケット全体の先行きが不透明な状況が続いているとして、売上高を2000億円→1260億円（前年同期比29.6％減）、営業利益を360億円→20億円（同93.4％減）、経常利益を200億円→87億円の赤字、純利益を196億円→183億円に前回発表から下方修正し、今期は赤字で着地する見込みとなった。
