【PKMS機種評価コラム】ファンに支持されているLT機とは?
遊技通信2024年9月4日
TSがライトミドル帯のLT搭載機の業績が非常に良い。それ故に、1/199というスペックのLT機は機種のリリース数が多いのも事実である。
この確率帯のLT搭載機であるが、TSとは別に、初当り起点のLT突入率にも機種ごとに差が出来ており、数値については初回の記事「LT機の存在について考えてみる」を参考にして貰えればと思う。
そして、LT機と言えばLTへの突入経路も重要な要素となってくる。大半の機種が採用しているパターンは、特図2の振り分けである。
これは、ファンにとっても一目で分かりやすいとか多くの機種が採用している方法なので理解しやすいというメリットがある反面、この仕組みだけに特化してしまうと逆に飽きやすいというデメリットも存在する。
一方で、LTの突入を特図1から直行する機種も徐々に登場しており、コチラについては機種数が少ない事もあり様子見といったところだろうか?
さて、前回の記事でピックアップした機種を覚えているだろうか?
前回のピックアップ機種は「P攻殻機動隊SAC_2045LTH-TS」だったのだが、コチラは右打ち中に2回の大当りを引けばLT突入という「分かりやすく」「挑戦しやすい」という要素を搭載していたのだが、購買意欲には結び付かなかった事が残念だ。
そして、今回は「P一騎当千 桃園の誓いラッキートリガーVer.」である。「また、大一かよ?」と思われるかもしれないが、このスペックは筆者を知っている人であれば、筆者好みのスペックであると気づかれたと思う。
実はこの機種、複数ルートからLT突入を狙えるスペックである!という注目ポイントが搭載されている。これが、筆者が注目したポイントである!
① 1つ目は、攻殻機動隊でも採用されていた「下位RUSH中の大当り2回」である。これについては、今回は取り上げるまでも無いので前回の記事を参考にして貰えればと思う。
② 2つ目は、非RUSH時短の引き戻しである。つまりは、ヘソ当たりの一部から突入するRUSHに入らなかった時短20回転中に大当りすればLT突入!という従来機には搭載されていなかった突入経路である。時短20回なので突入率は低い(=だからこそLTに突入する)訳であるのだが・・・、他の機種に非搭載という事であれば、メリットとして捉える(=ファンに訴える!)べきではないだろうか?
③ 3つ目は、RUSH中の3,000発当りでのLT突入である。所謂、特図2の振り分けであるので、これも割愛・・・いや!実は、これもファンへのアピールポイントでもある。右打ち中の3,000個当りは珍しくない時代であるが、更にLT突入まで付属するとなれば話は別だ。そして、TSはライトミドルスペックとなれば、細かい数値の計算はパスしてでも、美味しいスペックと直感的に感じるファンも多いと思われる。そして、25%で1,500個当りがループするのはオマケ的な感じかもしれないが、それでも付加出玉としては魅力的である。
どちらにしても、ヘソのRUSH突入率は「まどマギ」よりも高く、LT突入経路が複数搭載(ヘソでのスカ当たりからも突入チャンスがある!)されている点、さらにライトミドルの機種でありながら3,000個当り+1,500個ループ(連続でのチャンスあり)+LT突入という豪華な盛り合わせスペックは従来スペックに飽きたファンからすれば、大きなアドバンテージとなる事は間違いないと思われる。
LT機の充実を図る意味でも、前向きに検討してみてはどうだろうか?
【筆者紹介】北瀬紳一郎(きたせ・しんいちろう)
株式会社ピーナレッジマネジメント代表取締役社長。2022年に会社設立し、遊技機の稼働貢献予測や各種シミュレーションを提供する。前職のシステムメーカーでは、現場のサービスマンから営業所長、商品の開発企画などに携わり、全国平均データを使ったサービスをベースにした講演なども多数出演した。現在は余暇進の遊技機研究委員会の副委員長も務め、業務の合間に時間があればホールで遊技する生粋のパチンコファン。趣味は、遊技機の機種評価はもちろん、公営競技(中央競馬)の予想は趣味の域を超えたレベル。お酒も大好きで、ツイッターのフォロワー数は現在1万人超。集客に役立つSNSの活用も常に考えている。