セガサミーHD 1Q決算は減収減益 「スマスロ北斗の拳」の反動減となるも順調な滑り出し
遊技日本2024年8月7日
セガサミーホールディングスが8月7日発表した2025年3月期の第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.2%減の1047億55百万円、営業利益が同15.0%減の193億41百万円、経常利益が同5.5%減の218億30百万円、純利益が同42.1%増の245億25百万円だった。
遊技機事業の売上高は289億07百万円(前年同期比42.8%減)、経常利益は107億15百万円(同50.7%減)。販売台数はパチスロ機が36,993台(前年同期は64,766台)、パチンコ機が22,475台(前年同期は39,095台)。前期にヒットした「スマスロ北斗の拳」の反動減により減収減益となったが、当第1四半期に発売した新作タイトルの販売が堅調に推移したことに加え、「P北斗の拳 強敵 LT」等、稼働が好調な前期発売タイトルの追加販売等を行ったことから、順調な滑り出しとなった。今後は、パチスロ機・パチンコ機ともに新作タイトルを継続的に投入するとしており、第2四半期においては、グループ初のスマートパチンコ(スマパチ)であり、今期目玉タイトルの「e北斗の拳10」をはじめ、「スマスロ真・北斗無双」等、複数の新作タイトルの投入を予定。通期計画では、パチスロ機7タイトル107,000台、パチンコ機8タイトル115,000台の販売を見込んでいる。
Q1までの主な販売タイトルと販売台数は以下の通り。
【パチスロ機】
●スマスロ ゴールデンカムイ 12,865台
●スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION 13,600台
●スマスロ痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 9,483台
【パチンコ機】
●パチンコ P化物語 5,173台
●P七つの大罪2 神千斬りVER. 3,395台
●P頭文字D 2nd 9,082台
エンタテインメントコンテンツ事業の売上高は727億33百万円(前年同期比34.0%増)、経常利益は125億09百万円(同181.5%増)の増収増益。コンシューマ分野におけるフルゲームの新作や、リピート販売が堅調に推移した。
2024年5月に公表した新・中期計画の開始に伴い新設したゲーミング事業の売上高は6億86百万円(前年同期比87.1%増)、経常利益は9億17百万円(前年同期は△2億17百万円)の増収、利益計上となった。ゲーミング機器販売については、米国向けのビデオスロットマシン新筐体「Genesis Atmos™」対応の「Railroad Riches™」が高稼働を記録し、販売が好調に推移した。また、韓国の「パラダイスシティ」については、カジノにおいて引き続き日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が高い水準を維持し、売上が好調に推移した
2025年3月期通期の連結業績予想は前回発表を据え置き、売上高4450億円(前期比5.1%減)、営業利益450億円(同22.2%減)、経常利益480億円(同19.7%減)、純利益390億円(同18.0%増)となる見通し。