業況は大幅に悪化、3ヵ月後もマイナス圏で推移する見通し/パチンコDI調査
遊技日本2024年7月11日
シーズリサーチはこのほど、最新の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。同調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施している。今回の調査は2024年6月13日~6月28日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、51企業、73地域から回答があった。
報告書によると、過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は、▲12.3ポイント(前回比36.0悪化)まで大幅に落ち込んだ。悪化の理由としては、現況、先行きともに「来店客数の減少」が約83%を占め、3ヵ月後も▲9.6ポイントとマイナス圏で推移する見通しとなっている。
「稼動状況」は、「パチンコ」が▲61.6ポイント(前回比19.5悪化)で、3ヵ月後は▲50.7ポイントとやや回復する見通し。「パチスロ」は30.1ポイント(前回比16.0悪化)、3ヵ月後は31.5ポイントと引き続きプラス圏で推移する見込み。
「経営上の課題」を事業者の規模別で見ると、「設備・運営費の増加」が小規模事業者(1~3店舗)で60%台前半、中規模事業者(4~10店舗)・大規模事業者(11店舗以上)では80%台半とすべての事業者規模でもっとも高くなった。事業者規模にかかわらず、7月からの改刷に関する設備投資の影響があると見られる。一方、その他の課題については、小規模事業者(1~3店舗)では「遊技機販売の縛り」が60%台後半、中規模事業者(4~10店舗)では「他の同業者との競争激化」(60%台前半)、大規模事業者(11店舗以上)では「人材育成・教育」(40%台前半)となり、事業者規模による違いが見られた。
今後3ヵ月間の営業施策について、遊技機設置台数を増減差(拡大-縮小)で見ると、「パチンコ」は▲16.3ポイント(前回比20.2良化)となり、マイナス圏ながらも前回調査時の落ち込みから一転、大幅に回復した。「パチスロ」は36.7ポイント(前回比5.6悪化)とやや落ち込んだものの、プラス圏で好調を維持している。
また、遊技機購入費を増減差(増やす-減らす)で見ると、「パチンコ新台」は▲23.4ポイント(前回比5.4良化)、「パチスロ新台」は18.8ポイント(前回比15.8悪化)。中古機については、「パチンコ中古機」が8.5ポイント(前回比5.0悪化)、「パチスロ中古機」が10.9ポイント(前回比6.4悪化)と揃ってプラス圏を維持している。