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松山・道後の老舗旅館「大和屋本店」が マルハン北日本カンパニーに自社株売却 遊技通信2024年7月11日

松山・道後地区の老舗旅館「大和屋本店」を経営する大和屋本店旅館(松山市)は、 マルハン北日本カンパニーに自社の全株式を売却する。両社は売却に向けた協議を進めていたが、6月28日付で基本合意した。

旅館業や屋号、従業員約200人の雇用は現状のまま継続。創業家の奥村敏仁社長らは事業売却後も役員を務め、今後具体的な条件などの協議を進める。

大和屋本店は慶応4年(明治元年)創業。総部屋数90室で最大収容人数は350人、1996年に全面改築して大型の宴会場があるほか、能楽堂を備える。2019年9月に松山市で開かれた20カ国・地域(G20)労働雇用相会合の歓迎レセプション会場となったが、近年は新型コロナウイルス禍の影響で客足が伸び悩んでいた。

パチンコ市場は遊技人口の減少や新型コロナ禍などの影響で縮小傾向にあることから、マルハンは近年、ホテル・旅館やゴルフ場、外食などに事業を拡大している。マルハン北日本カンパニーは、パチンコ事業に次ぐ第2の柱として観光事業を位置づけており、2022年3月には、山梨県の笛吹川温泉にある老舗旅館「笛吹川温泉 坐忘」、今年4月には大和屋本店と同じグループの「大和屋別荘」をそれぞれ買収し運営している。

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