日工組が総会|ゲーム性の幅を広げて業界に活気を
アミューズメントジャパン2024年6月5日
日本遊技機工業組合は5月29日、都内のグランドアーク半蔵門で通常総会を開催した。総会後の懇親会で挨拶に立った榎本善紀理事長は「パチンコは引き続き厳しい状況にある」との認識を示した上で、ゲーム性の幅を広げる取り組みで「何とかこの1~2カ月で良い形にしたい」と述べた。
業界の現状については、「機械だけで簡単に良くなる状況ではない。ホールの営業方法も含めて環境を良くし、なんとか業界が活気を取り戻すことが大事」ととの認識を示した。その一例として全日遊連の阿部理事長とともに警察庁と相談したことに触れ、「その成果のひとつとして専用景品という形で成果が出始めた」と報告。「初めての試みがうまくいった大きな第一歩。これからも相談することを増やして成果に繋げなければいけない」とさらなる意欲を示した。
榎本理事長は最後に「引き続きパチンコのゲーム性の幅を広げて機械自体を元気にすることはもちろん、ホール様に足を運んでくれるお客様を増やす環境づくりで、なんとか業界に活気を取り戻したい」と結び、組合員に理解と協力を求めた。
なお、2023年度の事業報告によると、当期のぱちんこ遊技機の証紙発給枚数は約82万枚(遊技盤約35万枚を含む)で、前期比約29万枚減だった。回胴式遊技機の証紙発給枚数は約25万台で、同約2万枚減少した。
文=アミューズメントジャパン編集部