京都青年部会が定期総会、行政担当官が広告宣伝の健全化や依存症防止対策に言及
遊技日本2024年4月18日
京都府遊協青年部会は4月17日、京都市上京区の京都ブライトンホテルにて第49回定期総会を開催。議案審議では全3議案を審議し、全て承認された。
総会は会員数11名中のうち本人出席9名、委任状2名の計11名により過半数に達し成立。冒頭、挨拶に立った木下大佑部会長は「2021年4月に部会長に就任して以来、令和5年度は初めて新型コロナウイルスの影響を受けることなく、全ての行事を無事に行うことができた。今後ますます青年部会の活動を充実させていけるよう精進するので今後も応援をお願いしたい」と述べた。
議事では第1号議案として令和5年度活動報告、決算報告及び監査報告承認の件が挙げられ、チャリティゴルフ大会や献血活動協力などの活動について報告があった。続いて第2号、第3号議案の3議案を審議し、全て可決承認された。
来賓祝辞では京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室の向日路孝祥室長補佐が登壇し、広告宣伝、のめり込み依存防止対策の2点に関して健全営業等に言及。広告宣伝については「広告宣伝の健全化を図るためのガイドライン第2版が本年2月に発出された。そもそも広告宣伝に係る一連の動きは、業界団体による自主的取り組みに期待し、一定程度これに委ねる、という考えのもとに始まっている。これを意義あるものとするには、ホールへの周知、指導・是正勧告を担う組合などが趣旨を理解し行動することが欠かせない。不適切な広告宣伝が広がることのなきよう、ガイドラインの趣旨を全てのホール関係者に浸透させるようお願いしたい」と述べた。
続いて、のめり込み依存防止対策について「京都府依存症等対策指針計画に基づき自己申告・家族申告プログラムの導入、ポスター掲示による啓発など着実に推進していただいている。ぱちんこは適度に楽しむ遊びだが、この適度を超える目安としてリカバリーサポート・ネットワークは、使ってはいけないお金を使ってしまった、負けを取り返そうとし途中でやめられなくなった、パチンコをするためお金を借りた、などを挙げている。本人や家族が早い段階で適度でなくなっていることに気づく機会と対策案を明示することがこの啓発の目的。遊技人口の減少という話題が出る中、もっと身近に、もっと手軽に、もっと楽しく、につながるよう継続した取り組みに協力をお願いしたい」と話した。
続いて登壇した京都府遊協の白川鐘一理事長は「2030年にIRが開業する予定と聞いている。心配しているのは、依存症問題などが話題に上がると、合わせてこの業界も取り上げられること。我々も対策として、全日遊連が中心となりリカバリーサポート・ネットワークを2006年4月に立ち上げ、今年で満18年になった。今、各店舗へ依存症防止対策ポスターの受付なども行っている。皆様も改めて深く依存症防止対策を再認識し取り組んでいただきたい」と祝辞を述べた。
総会終了後には懇親会も盛大に開催された。