遊技機事業が増収増益けん引|セガサミー第3Q決算
アミューズメントジャパン2024年2月9日
セガサミーホールディングスは2月9日、2024年3月期第3四半期(23年4月1日から12月31日まで)の決算を発表した。
それによると売上高は3499億2400万円(前年同期比28.7%増)、営業利益は544億4500万円(同42.4%増)、経常利益は572億9600万円(同42.7%増)だった。
売上高を事業別にみると、エンタテインメントコンテンツ事業が2193億1600万円(同4.2%増)、遊技機事業が1202億1700万円(同130.3%増)、リゾート事業が92億9500万円(同6.8%増)。遊技機事業の好調により、前年同期比で大幅な増収増益となった。
遊技機事業では期中に23万8379台を販売した。内訳はパチスロ機が16万3698台、パチンコ機が7万4681台。増産を重ねる『スマスロ北斗の拳』(23年4月導入)の追加販売が好調だった。同機種の累計導入台数は、23年12月末時点で8.4万台に上る。
通期予想を下方修正
しかし同日、通期の業績予想を下方修正した。修正した通期の売上高予想は、前回予想より110億円少ない4630億円(増減率2.3%減)。
同社は業績予想を修正した理由として、「エンタテインメントコンテンツ事業におけるコンシューマ分野が前回予想を下回って推移する見込み」「同分野においては、第3四半期に新作タイトルを発売したものの、年末商戦での販売が低調に推移」「こうした販売状況を受けて棚卸資産の評価減に伴う損失を計上した」とコメントしている。
遊技機事業は好調に推移する見通し。同事業の通期予想売上高は、前回予想よりも20億円多い1360億円。パチスロで6億円増、パチンコで13億円増を計画している。このほか債権回収が進み、貸倒引当金が減少したことも一因。
第4Qに販売する主な機種は、『スマスロ コードギアス 反逆のルルーシュ/復活のルルーシュ』、『パチスロ ガメラ2』、『デジハネP聖戦士ダンバイン2 ZEROSONIC』『P北斗の拳 強敵 LT』。『スマスロ ゴールデンカムイ』、『P化物語』は現在のところ、25年3月期の販売を予定している。
文=アミューズメントジャパン編集部