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【TOPインタビュー】パチンコを中心にグループの事業基盤を強化 三慶商事 趙顕洙代表取締役 遊技通信2024年1月22日

埼玉県の岩槻を中心に「ARENA」の屋号で6店舗のパチンコホールを運営する三慶商事は、「共生」の理念を掲げ、パチンコを中心に生活支援、デジタルマーケティング、飲食などグループの事業基盤を強化している。

コア事業のパチンコを中心に、幅広い事業を展開している趙顕洙代表取締役に、これまでの経緯と今後の展望を聞いた。(文中敬称略)

ー趙社長が三慶商事に入社する前に何をされていたのでしょうか

趙社長 私は長男なので大学をを卒業した時に、家業をどこかで継がなければいけないという意識はあったのですが、自分がやりたいことがあり、ドキュメンタリー映画の製作会社で4年ほど助監督の仕事をしていました。27歳の頃に、父親から岩槻に新店舗をグランドオープンするから戻ってこいと言われて平成9年10月に三慶商事に入社しました。

ーこれまでとは全く異なる業種のパチンコ業界に入った時にどの様な印象を受けましたか

趙社長 私が入社した時は、マルハンやダイナムが市場を牽引していました。パチンコをサービス業と捉えて、どんどん店舗数を増やしながら業界を健全にしていこうという流れの真っ只中にありましたが、自社の状況を見て愕然としました。三慶商事はそのころ5店舗を運営していましたが、稼動状況も悪く接客対応は粗雑で、屋号もバラバラ。私は入社してすぐに、業界の事を何も知らないのに常務の肩書を与えられました。当時はマネージャーの裁量で店舗の良し悪しが決まっていたので、私の話は全く聞いてくれません。パチンコ市場の環境は、勢いのある華やかな時期でしたが、自社の店舗は停滞していると感じていました。

ー趙社長が入社してから最初に取組んだ施策はどのようなものだったのでしょうか

趙社長 マネージャーの若返りを図りながら、既存店をリニューアルして屋号を「ARENA」に統一しました。ベテランのマネージャーは後方支援に回ってもらい、若い人材が育っていなかったので外部から新たに経験者を採用しました。中途採用した社員も含めて若手の店長と副店長は2名体制をとり、大規模なリニューアルを進めていきました。

ーARENAグループは経営理念に「共生」を掲げています。これにはどのような想いがあったのでしょうか

趙社長 自社のカラーを明確に打ち出すために、お客様と従業員が共に生き、共に楽しむ「共生」という経営理念を掲げました。お客様に満足していただくことで売上を伸ばし、地域に根ざして信頼される店舗運営を目指しています。

ーARENAグループはコア事業のパチンコを中心に、生活支援、デジタルマーケティング、飲食など事業基盤を強化しています。御社が他業種に進出するきっかけとなったのはどのようなことがあったのでしょうか

趙社長 パチンコ事業は、1店舗出店する際に膨大な投資が必要になります。その店舗の運営を無事に着地させるためには時間もかかるので、第二・第三の柱を立てて収益構造を分散させたいと考えていました。スタッフのセカンドステージの場を提供できるように、パチンコで培った顧客サービスのノウハウが活かせる業種として、10年前にパチンコや麻雀などゲーミング要素を取り入れていた「デイサービス ラスベガス」のフランチャイズに加盟しました。

ーラスベガスには、ARENAグループのスタッフが転職している事例もあるのでしょうか

趙社長 コロナ禍の影響でホールの閉店が全国的に増えました。ARENAグループは最盛期に10店舗ありましたが、この間に4店舗を閉店したので、否応なく経営体質の改善を迫られました。ホールスタッフを自社が運営している他業種に出向させることは可能でしたが、給与形態をパチンコに合わせることはできないので、一定期間は差額を会社が負担して試験的に出向してもらったスタッフもいます。現在は、生活支援事業で6施設を運営しています。そのうちの3つが「ラスベガス」で、機能訓練特化型の施設と介護訪問事業も運営しています。ケアマネージャーの資格を持っているスタッフもおり、施設の管理者としてパチンコ事業から転職したスタッフもいます。

ー最後にARENAグループ全体を含めた当面の展望をお聞かせください

趙社長 コロナ禍の影響は現在も完全には払拭されていないので、まずはしっかり事業基盤の土台を固めていきます。パチンコホールのビジネスモデルや利益構造は、私が業界に入ったときとは大きく様変わりしています。今の環境に対応できる営業スタイルを模索しているところですが、やっぱりパチンコは面白いですし、商売としての自負もあります。今後も三慶商事の本部がある埼玉県の岩槻を中心に、新しいトレンドや技術の導入、お客様のニーズに合わせたサービスの提供など、ARENAグループが掲げている「共生」の理念を打ち出したスタイルを作って行きたいと思います。

株式会社三慶商事
趙顕洙代表取締役
昭和45年1月4日生まれ。専修大学経営学部を卒業後、ドキュメンタリー映画の製作会社に入社。助監督を4年務め、平成9年10月に三慶商事に入社。平成20年4月に代表取締役就任。現在は、埼玉県遊技業協同組合(理事長)をはじめ、全関東遊技業組合連合会(会長)、遊技機リサイクル協会(代表理事)、MIRAIぱちんこ産業連盟(副代表理事)など、業界団体の要職を務めている。

 

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