フィリピン 2023年のカジノ収益が過去最高を更新
アミューズメントジャパン2024年1月22日
フィリピンのゲーミング規制当局PAGCOR(The Philippine Amusement and Gaming Corporation)によると、2023年の同国のゲーミング収益(GGR)は2852.7億フィリピンペソ(約7514億円)で、新型コロナ感染症パンデミック前の2019年の水準を11.2%上回り過去最高を更新した。
PAGCORのリリースの中で、アレハンドロ・テンクコ(Alejandro H. Tengco)会長は、「2023年の実績は、我々の最も楽観的な予測をも上回るものであり、フィリピンのゲーミング産業が完全に回復し、中長期的に持続的な成長を遂げる態勢が整ったことを疑う余地なく証明するものである」「PAGCORが国家建設の使命を果たす能力を高めたことにつながる」と述べた。
同国のGGRに大きく貢献しているのは統合型リゾートのカジノ収益で、2023年のGGRの72.7%を占めている。エレクトロニック・ゲーム部門(e-casinos, e-bingo, sports betting等)の成長も著しく、GGRの20.4%(Php58.16 billion=約1532億円)を占めている。
2024年には新規の統合型リゾートのオープンが予定されていることなどから、GGRは17.9%成長の3363.8億フィリピンペソと予測されている。
メトロマニラで統合型リゾート「オカダマニラ」を運営するタイガー・リゾート・レジャー&エンターテインメント(ユニバーサルエンターテイメントの子会社である)は昨年の第3四半期まで(1月から9月まで)のゲーミング収益は前年同期比47.7%増という好業績を記録しており、10月中旬に通年の純利益予想を50.0%上方修正すると発表している。
文=田中 剛(アミューズメントジャパン編集部)