11月のホール企業採用熱 基準値を超える1.07ポイント
遊技通信2023年12月15日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2023年11月の採用ニーズは前月からやや落ち込んだが、基準値を超える1.07ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「年末年始商戦を控え採用をひと段落させる動きが目立った」とする一方「春先の営業計画や事業計画に基づいた採用を進めるなど市場の競合性を踏まえ前倒して動く様子も伺えている」と現況を語った。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、ホール関係4団体(全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進)が12月12日、「広告宣伝で是正勧告を行った事例(第2集)」を発出した。この事例集は、今年7月から11月までに是正勧告した広告宣伝をとりまとめたもの。是正勧告を受けた事例は、直ちに是正されているが、これを参考に広告宣伝ガイドラインの遵守と適正な運用を促している。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「求職者の動きが年間を通して一番鈍化する12月だが今年もその傾向にありそうだ」とし「年末を控える最終週はほぼ動かなくなることが想定されるが正月明けからの活動を見越して求人掲載を継続するなど『種まき』のタイミングはポイントになりそうだ」と述べる。