全商協が「第21回子どもの虐待死を悼み命を讃える市民集会」に参加
遊技通信2023年11月20日
全商協及び地区遊商は11月5日、児童虐待を防止する「オレンジリボン運動」に賛同し、都内中央区の銀座ブロッサムで開催された「NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク」が主催する「第21回子どもの虐待死を悼み命を讃える市民集会」に参加した。
当日は、中村昌勇会長と東遊商の社会貢献委員会の委員を中心に約50名が参加し、その他の地区遊商はYouTubeの同時配信によるWEBでの参加となった。
集会の第1部では、2022年の1年間に虐待などで亡くなった28の事例と35名の子ども達の名前が、死に至った状況と共に読み上げられ、参加者全員で子どもの冥福を祈って黙祷を捧げたのち、作曲家でサックス奏者の小林洋平氏とオーケストラによる鎮魂の演奏が行われた。
第2部では、「ACHAプロジェクト」の山本昌子代表が「虐待は大人になって終わりじゃない」と題して講演。自分自身が生後4カ月からの両親の育児放棄により保護され、19歳まで入所していた乳児院、児童養護施設、自立援助ホームで過ごした環境により家庭的な生活が送れたことで、両親から感じることは無かった愛情を施設の人々から受けたことで、心の家族として生活できたことを語った。
同ネットワークの黒田邦夫理事は、「少し前までは、駐車場で子どもが亡くなった話は、パチンコ店が多かったが、今年は1件もなく、それぞれの所で活動が進んでいることを実感している。しかし、保育園における送迎バスの中での園児の死亡事故など、新たな問題も出てきている。今年の話題になっている『ジャニーズ問題』のニュースを見ていて、内情を知りつつも見て見ぬふりをしていたメディアは、児童養護側から見れば虐待そのものであると感じた。これまでの活動で通告できる体制が取れていたと思っていたが、まだ行き届かない部分があるので、課題を解決しながら児童虐待を無くすための行動をしていきたい」と述べた。
全商協は、今回の市民集会への支援を目的として、各地区遊商がオレンジリボンマークの入ったクリアファイルやボールペンなどの支援グッズを合計で121万2440円分購入。各地域での社会貢献活動等の際に配布し、オレンジリボン運動の活動を広く広報するための協力も行った。