「レジャー白書2023」発表、 パチンコ参加率が8%台に回復
遊技通信2023年10月27日
日本生産性本部は10月26日、「レジャー白書2023」のプレス向け説明会を開催し、2022年のパチンコ参加率が前年比0.8ポイント増で8.1%となったことを明らかにした。参加率が8%台を示したのは2019年以来、3年ぶり。
参加人口が同50万人増の770万人、年間平均活動回数も同0.1回増の31.9回、年間平均費用は同5.8千円減の88.4千円だった。「将来やってみたい」「今後も続けたい」人の割合を示す参加希望率は5.7%で、前回より0.3ポイント減少した。なお参加希望率は、10年前までは10%前後で推移し、業界の景況感がよかった1990年代半ばには20%前後の水準にあった。
市場規模は前年および前々年とまったく同額の14.6兆円とし、額にして5.4兆円もの大幅減になった2020年からの回復は見られなかった。余暇市場全体の市場規模は62兆8,230億円で、前年比12.7%増だった。パチンコ・パチスロを除いた対前年比増加率が17.2%、2019年を100とした場合の指数が92.2であるとし、パチンコ・パチスロ以外のレジャー種目が回復していることを示した。
コロナ禍で大きく落ちこんだ2020年数値からの回復幅は小さく、部門別ではパチンコが含まれる娯楽部門や観光・行楽部門は横ばいに留まった。巣ごもり消費の勢いは弱まったものの、コンテンツ配信やネット販売を行う公営競技などは盛況で、感染を気にせず楽しめるレジャーが堅調に推移した。