オンラインカジノ決済代行業者を逮捕
アミューズメントジャパン2023年10月2日
警視庁と愛知、福岡両県警の合同捜査本部は9月27日までに、海外のオンラインカジノ運営事業者に客の賭け金を送金していた決済代行業者の2人を、客の賭博行為を手助けしたとして常習賭博幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕した。同容疑でのオンラインカジノ決済業者の逮捕は初めて。
報道によると、逮捕されたのは沖縄県宮古島市の会社役員と千葉県松戸市の会社役員で、入出金サービス「スモウペイ」を運営していた。顧客データにはおよそ4万2000人が登録されていて、サービスを停止した昨年7月までに客から数百億円の入金を受け付け、提携していた海外の3つのオンラインカジノ事業者に賭け金の送金などをおこない、その手数料として21億円余りを受け取っていたという。2人のほか、同システムの運営に関与したとして男女5人を常習賭博幇助の容疑で、2021年7月から2022年7月にかけて同決済代行サービスを利用していた客18人を単純賭博の疑いで、それぞれ書類送検した。
海外のオンラインカジノ運営事業者の多くは、海外において合法的なライセンスにもとづき運営しているため、日本の法律で運営事業者を取り締まることができない。そのため警視庁は、運営事業者と日本国内の客のお金のやりとりを代行する、国内の決済代行業者の摘発に踏み切った。その結果としてオンラインカジノ利用客も書類送検されることとなった。
文=アミューズメントジャパン編集部