アルゼゲーミングテクノロジーズが破産を申請(東京)
遊技通信2023年9月5日
民間信用調査機関によると、ゲーム開発のアルゼゲーミングテクノロジーズが8月31日に破産を申請したことが分かった。負債額は、2022年12月期時点で約10億円とみられる。
同社は、遊技機事業大手のユニバーサルエンターテインメントの海外事業が独立する形で設立され、Aruze Gaming America, Inc.を中核とした企業グループの日本におけるゲーム開発部門の位置付けだった。なおユニバーサルエンターテインメントが2009年3月、Aruze Gaming America, Inc.の株式を売却しており、同社とユニバーサルエンターテインメントとの資本関係がなくなった。
カジノ用各種ゲーム機器の開発を主体とし、グループ企業と連動して事業を展開していたほか、エンターテインメント型AI受付ロボットの開発も手掛け、2022年12月期は売上高13億1,830万円をあげていた。
しかし、Aruze Gaming America, Inc.が2023年2月、米国・ネバダ州連邦破産裁判所にチャプター11(日本における民事再生法に相当)を申請していた。Aruze Gaming America, Inc.はプレスリリースで「今回の措置は、当社の株主に対する別件訴訟の判決に基づき、当社に対する差し押さえ判決が下されたことを受けて実施する経営再建に向けた取り組みの一環」とし、事業継続の意向を示した。ただ、これに関連して日本法人である当社の動向も注目されていた。