キング観光がフィットネス事業に参入
アミューズメントジャパン2023年8月2日
愛知県、三重県を中心に「キング観光」のブランドでパチンコホールを展開しているキング観光(本社:三重県桑名市)が同社初となるフィットネス事業に乗り出した。『キング観光サウザンド金山店』(名古屋市、総台数1115台)に隣接する3階建て自社保有ビルの1階・2階を使った24時間型のフィットネスクラブで、7月14日にグランドオープンした。
同社のフィットネスクラブ『snap fitness The Class 名古屋金山店』は、アメリカ発祥のグローバルブランド「snap fitness(スナップフィットネス)」の国内4号店。パチンコホール経営企業タツミコーポレーション(兵庫県)が出資したグローバルフィットネスジャパン(東京都)が日本におけるマスターフランチャイジーを務めている。
『snap fitness The Class 名古屋金山店』は2フロア計700平米にトレーニングマシン32機種41台を設置。特徴は、AI・IoTを搭載した最新のトレーニングマシンを導入していることと、広々としたオープンラウンジを備えていること。ラウンジはワーキングスペースにも使えるよう、個室風のブースも備えている。
日本のフィットネスクラブ市場は、「すでに飽和しているのでは」という見方もされるが、フィットネスクラブ参加率は新型コロナ禍前の時点で3%に過ぎず(アメリカの17%と比べると非常に少ない)、まだ成長余地があると考えられる。
また、フィットネスクラブの形態はかつて主流だった総合型から、個性を際立たせたクラブへと多様化が進んできた。業界内で成長が鈍化する業態がある一方で、これから成長する形態があると考えるのが自然だろう。 〔文=田中剛/アミューズメントジャパン〕
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フィットネス事業参入の経緯を権田淳副社長にインタビューした詳細な記事は月刊アミューズメントジャパン9月号(8/20発行)に掲載予定。