5月のホール企業採用熱、基準値を超える1.05ポイントを記録
遊技通信2023年6月15日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2023年5月の採用ニーズは、前月からやや落ち込んだものの基準値を超える1.05ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「GW商戦が落ち着いた月半ばから今後の営業施策や計画に向けて採用ニーズが高まった」とし「6月は夏採用のピークに該当する時期で今年も採用市況の活性化、競合性がさらに増すことが予想される」と述べている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、日工組が主催する「KIBUN PACHI-PACHI委員会」が6月4日、パチンコメーカーのショールームで一般ファンを対象にした試打会を開催した。このイベントは、5月28日に開催された第1回と今回の第2回をあわせて1007名が参加。新型コロナが5類に移行したことで、オンラインだけで完結しないリアルイベントとなり、知人や友人と一緒に来場した「連れパチ」や女性の参加も多数見受けられたことから、新規層の取り込みや休眠層へのアピールにも繋がる貴重なイベントとなった。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「6月上旬の求職者動向では20代ローキャリア層の動きが春先以上に活発で若手の増員をはかる企業にとって追い風の市況感」とする一方「他業職種とバッティングするケースを想定しチャネルを広げつつ、スピード対応を実現できる体制や選考フローを整えておくことがポイントになってくるだろう」と見解を語った。