三重県遊協が通常総会、権田理事長「組合組織の総力を挙げて業界発展を目指す」
遊技日本2023年5月24日
三重県遊協は5月23日、津市内のホテルグリーンパーク津にて第62回通常総会を開催。総会では、令和4年度事業報告や令和5年度事業計画など5議案が上程され、全て滞りなく承認可決した。
当日は総会に先駆け贈呈式、助成式が行われた。贈呈式では権田清理事長よりフリースクールの三重シューレに対し運営支援金の寄贈(目録)、三重県防犯協会連合会に対し啓発物品の寄贈(目録)、依存症対策に取り組む三重ダルクへ助成金内定証書交付が行われ、続いて、みえ犯罪被害者総合支援センターより三重県遊協へ感謝状が授与された。
総会では、冒頭挨拶に立った権田清理事長が「新型コロナウイルスも2類相当から5類に移行し社会活動も正常化する中、3年間の長期に渡りパチンコホールからクラスターを発生させないという使命の元、一致団結して感染防止対策に取り組んだことで、社会に対しホールの安全性の認識を高めることに繋がった。本年度は、減少が続く遊技人口の回復に向け本格的に始動しなければならない。スマスロ・スマパチも登場し明るい兆しが見える一方で、設備投資に巨額な経費が必要になり経営環境はより一層厳しくなっている。また先月、大阪IRが国の認定を受けた。遊技業界も今まで以上に依存症に配慮する必要がある。厳しい中でも、これからも社会貢献活動、地域との交流を深めていくべき時。三重県も南海トラフを震源とする大地震の発生が予測されている地区。災害発生時に地域住民の安全な避難場所となるよう食料の備蓄など含めて社会貢献活動を進め、組合組織の総力を挙げ業界をさらに発展させていきたい」と抱負を語った。
総会には三重県警察本部生活安全企画課警視の村田明子氏と、三重県警察本部生活安全部課長補佐の坂崎博氏らが来賓。壇上に立った村田明子警視は「本来であれば生活安全部長が出席して祝辞を述べるところではありますが、所用で出席できないため祝辞を預かってまいりました」と述べ、「お願いしたいことは二つ。一点目は広告宣伝のあり方。昨年末に警察庁通達により一定程度、業界における自主的な取り組みを促すとされ、2月には業界団体でガイドラインが策定された。4月には業界として禁止する広告宣伝についても周知。今後もその内容を十分に理解し、広告宣伝の健全化に向けた取り組みを推進いただきたい。二点目はぱちんこ依存症防止対策について。組合としても安心パチンコ・パチスロアドバイザー、自己申告・家族申告プログラムなど対策を講じてるのは承知している。依存症対策については社会的関心が非常に高い。引き続き対応をお願いしたい」と三重県警察本部・大林昌弘生活安全部長の祝辞を代読した。
議事では、令和4年度事業報告や令和5年度事業計画など5議案が上程され、全て滞りなく承認可決。総会終了後には、盛大に懇親会も開催された。