シーズリサーチがスマスロに関するアンケート結果を公表
アミューズメントジャパン2023年1月20日
パチンコ業界に特化したマーケティング会社シーズ(東京都)のシーズリサーチは、スマートパチスロの遊技動向についてWebアンケートを実施。1月19日に集計結果を公表した。
調査によると、スマスロの遊技経験がある遊技参加者は66.8%。遊技したきっかけとして特に多かったのは「一度やってみたいと思っていたから(58.1%)」、「一撃の出玉が狙えそうだったから(50.4%)」の二つだった。
稼働中の4機種の遊技頻度についても調査。最も遊技された機種と最も評判の良い機種が異なっていた。4機種のうち最も打たれているのは『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』で76.8%、「6回以上遊戯している」と回答した人の割合も4機種の中で最も多く、17.3%だった。しかし、4機種のうち参加者からの評判が最も良かったのは『L HEY!エリートサラリーマン鏡』で、良いと答えた人の割合(とても良い+やや良い)は61.7%、「とても悪い」と回答した人の割合も4機種中で最も低い14.3%だった。
アンケート結果によると、それぞれの機種を良いと評価した理由は『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』は「出玉に期待が持てた」が、『L HEY!エリートサラリーマン鏡』は「好きなゲーム性やコンテンツだった」が最も多かった。悪いと評価した理由は、すべての機種で「出玉に期待が持てない(吸い込みが激しい)」が最も多くなっていた。シーズリサーチは「機種によっては、一撃性に期待する一方で機種の荒さや連荘しないと獲得枚数が少ないなど厳しい展開も体感することになる。現状はAT機のみのリリースなので、負けた時にストレスを感じやすい」とコメント。「メダルがなくなったことで、出玉が出ていても遊技者側が確認しにくい環境になっていること」も原因だとし、対策が必要だとしている。
これらのことから、同社は『L HEY!エリートサラリーマン鏡』の評判が良い理由を「一撃性が話題の『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』と異なり、遊べるスマスロ機として一定の支持を得ることに成功しているから」と分析。事実、「出玉に期待が持てない」と回答した人の割合も他3機種に比べると少なくなっていたことから、出玉によるストレスを比較的感じにくくなっていることが分かる。
今後のスマスロの遊技意向について、最も多かったのは「好きな機種が出れば打ちたい」の39.9%で、「今後も打ちたい」は30.2%だった。スマスロ非遊技者が打たない理由は「スマスロに興味がないから」が最も多く33.3%、「ホールに空台がない」「行くホールにスマスロが導入されていない」などの環境的要因が30.9%と続いていた。その他の回答は「ハイリスクローリターンだから」「ギャンブル性が高すぎる」など、スペックの荒さについてが多かった。
同社は今回の調査について「今後発売される機種が出玉に振りきったスペックばかりでは、一時的に粗利は取れても、いつまで稼動が維持できるか分からない綱渡り台になる可能性が高い。遊技者が荒さに付いて行けなくなり、スマスロ自体が低迷することも予想される」とまとめた。