9月のホール企業採用熱、先月を下回るも基準値越えの1.02ポイントで推移
遊技通信2022年10月7日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年9月の採用ニーズは先月からやや下落したものの基準値越えの1.02ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「直近5年の同月で見ると最高値となっている」とし「経験スキルやノウハウを有する人材を求めるケースは企業規模の大小問わず増加。特に業界大手の採用ニーズの高まりは顕著で大幅に増員を図る企業が増えてきた」と述べている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、観測史上最強級の勢力を持った台風14号が九州や中国地方に上陸し、記録的な暴風となった15号は静岡で記録的な大雨が降ったことで停電や冠水によって営業できなくなったホールも見られた。そのなかで多くのホールが、近隣住民の台風被害をサポートするために立体駐車場の開放や生活用水の給水活動を行った。ホールは有事の際に店舗の施設や備蓄食糧を提供する防災協定を地域の自治体と締結しているところも増えており、災害時の一時避難場所として適していることから、今後もこうした取組みが広がっていくことが期待されている。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「現場感としても明らかに人材優位の売手市場となってきている」とし「業職種選択肢は増えており採用難易度は今後さらに高まりそうだ」と示している。「コンビニ業界大手がアバターを活用したリモート接客のシステム構築・採用育成を始めるなど、これまでの常識を変える働き方を推進しているが、当業界もスマパチやスマスロの普及が進んだ先にはオペレーション変化に伴う体制、働き方に変わるはずで、採用育成も柔軟に対応していく必要がありそうだ」と見解を述べた。