7月のホール企業採用熱、先月を下回るも基準値を上回る1.04を記録
遊技通信2022年8月19日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年7月の採用ニーズは先月よりやや下回ったものの基準値を上回る1.04だったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「6月をピークに徐々にトーンダウンしていく例年通りの動き」とする一方で「予定数を確保できない、内定を出してもなかなか承諾を得られない、といった業界企業からの相談件数が増加していることからも市場の競合性が増していることが推測できる」とし「多く採れない、うまく採れない、といった消化不良感は今後の採用ニーズへ影響してきそうだ」と述べている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、パチンコ・パチスロ社会貢献機構が7月21日、都内新橋の第一ホテル東京で社会貢献大賞の表彰式と助成金贈呈式を開催した。業界が行う社会貢献活動は、子どもの健全育成や福祉支援、災害復興支援に加えて、持続可能な循環型社会を推進する活動や地球温暖化対策に向けた活動も増えている。こうした背景を受けて今回の社会貢献大賞には、株式会社玉屋の「クリーンエネルギー推進事業」が選ばれた。地球温暖化対策は国を挙げた課題であり、全国で展開できる活動であることが高く評価されたもので、今後も環境に配慮した社会貢献活動が業界内でも広がりを見せそうだ。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「新型コロナ感染第7波の真っ只中ではあるが、求人動向に今のところ大きな影響はみられず、行政や自治体の施策に大きな変化がなければ採用ニーズは大きく落ち込むことはなさそうだ」とするも「求職者の動向としては社会背景や業界動向を踏まえ慎重に動く傾向にある」とし「中途採用は顕在層に向けた施策と潜在層に向けた中長期的な施策でフォローしていく必要がある」と見解を述べている。