山田前理事長の店舗、90日間の営業停止に
グリーンべると2005年9月9日
5月27日に全日遊連の山田茂則前理事長が経営する全6店舗に行政立入が行われ、うち東京都葛飾区の『にしじん四ツ木店』で「ズラシ」と呼ばれるゴト対策部品の無承認設置が見つかっていた問題で東京都公安委員会は8月30日、山田前理事長本人に出席を求め、聴聞会を開催。その後、9月6日までに所轄の葛飾署を通じて、当該店舗に対して「90日間の営業停止」処分を言い渡していたことが明らかになった。営業停止は9月9日から。
風適法違反に対する行政処分については平成13年9月に量定基準の見直しが行われ、停止期間の引き上げなどを柱に、従来より厳しく臨む方針に警察庁は転換していた。今回適用された「90日間の営業停止」は、無承認変更に示されていた「40日以上6月以下」の「基準期間」に該当するもので、裏ロムや遠隔操作など悪質な不正行為に適用される一発「許可取消」に次ぐ厳しい処分となった。
一方、警視庁は7月5日、「四ツ木店」を経営する大洋観光(株)ならびに実際に対策部品の設置に関与した同店の店長ら従業員2人を書類送検し、刑事責任も同時に追及する方針が示されていたが、起訴・不起訴の結論はいまだ出ていない。
5月の行政立入ではほかに、埼玉の2店舗でパチスロ機のクレジットを不正に引き上げ、払出しをするゴト行為への対抗手段として無承認の「ハーネス外し」も見つかっていたが、この2店舗は刑事責任は免れていたものの、7月初旬にすでに埼玉県警から指示処分が下されている。