アミュゼクスセミナー、今年の遊技機販売台数などを報告
遊技通信2019年12月24日
アミュゼクスアライアンスの月例セミナーが12月17日、都内港区のNNスペースで開催され、同アライアンスの田守順代表、矢野経済研究所の高橋羊上級研究員、ピーエスプランニングの渥美公一代表が講演した。
第一部で「業界最新情報」をテーマに講演した田守氏は、来年4月に迫っている改正健康増進法に対するホールの対応について説明。来店客の内、およそ5割が喫煙者である点を強調した田守氏は「これからは喫煙者への配慮も必要になってくるのではないか。喫煙スペースの充実度が今後の差別化戦略の一つだと考えると、非喫煙者はもちろん、喫煙客も快適に過ごせる遊技空間の創出が、今後のホール作りのポイントになってくるだろう」と、同法への対応が集客に大きな影響を及ぼすとの考えを示した。
第二部では高橋氏が矢野経済研究所がまとめた集計データに基づいて、2019年度のホール経営企業の倒産件数を中間報告した。それによると4月から11月時点での合計は14件。2018年度が30件だったことから今年度も例年通り低水準で推移しているとのこと。説明によるとホール運営企業の倒産件数は2007年度の140件をピークに下降しており、高橋氏は「2019年度も閉店軒数は世間でいうほど多くはないのではないか」との見通しを述べた。
第三部では渥美氏が今年1年間のメーカー別販売台数と機種別販売台数を独自の調査に基づいて報告した。それによるとパチンコメーカーでは京楽産業が13.8万台でトップ、以下ニューギン(12.3万台)、三洋物産(11.7万台)と続いた。また、パチスロメーカーではサミー(14.1万台)、大都(8.2万台)、オリンピア(6万台)の順だった。一方、機種別ではパチンコでは「PA海物語with太鼓の達人」(5.8万台)、「P牙狼冴島鋼牙」(4.9万台)「P必殺仕置人」(4.6万台)、パチスロ機では「SRe:ゼロ」(7.9万台)、「S北斗の拳天昇」(6万台)、「S叛逆の物語」(3.3万台)の順だった。渥美氏は一年間の流れを振り返りながら「来年は新基準機への入れ替えが大詰めを迎える年。供給台数は今年以上に増えていくと思われるが、さまざまな要因と可能性が重なって具体的に予想するのは難しい年になる」と述べた。