9月のホール企業採用熱、前月より高い水準に
遊技通信2019年10月10日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2019年9月の採用ニーズは平均値1.0をやや上回り前月より高い水準だったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「9月の採用ニーズが前月を上回ったのは過去5年間でみて初めてのことで、引き続き通年で採用ニーズが高い状態であることが分る」とし「8月に平均値を下回ったことによる反動もありそうだ」と述べている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。 市場では、都内秋葉原で9月28日、パチスロ6号機の大規模試打会「パチスロサミット」が開催され、一般ファンや業界関係者ら1万人超が会場を訪れた。イベントは当初、昨年11月に開催される予定だったが、6号機の適合率の低迷などを受けて展示可能な機種が揃わないことなどを理由に延期となっていた。仕切り直しを図った今回のイベントでは、「6号機を楽しもう!」をメインテーマに一部参考出品を含め18メーカーグループから22型式の6号機を設置。試打会場では、順番待ちがおきる機種もあるなど大きな盛り上がりを見せたことから、手応えを感じた関係者も多かったようだ。今後は、2021年2月の完全移行に向けて順次新基準機への入替が行われていくことになるが、一部を除いて営業の起点となるほどのヒット機種が登場していない状況なだけに、今回のイベントで集まったユーザーの意見や声なども反映させながら、新たな魅力や特徴を備えることで多くのファンに支持される人気機種の登場に期待したい。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「例年、10月は採用活動を再開する企業や年末に向けて新規採用をスタートする企業が増える傾向にあるが、特に今年は9月から徐々に採用ニーズが高まりつつある」とする一方「差し迫る遊技機問題における方向性の不透明感から業界外への人材流出も懸念される」と状況を述べ「採用受け入れの体制を整えると同時に既存スタッフと向き合う時間、不安感を取り除くフォローを行うなど離職予防にも努めていただきたい」と警鐘を鳴らしている。