パチンコ・パチスロ「3倍以内」 7月から出玉規制へ
産経新聞2003年12月27日
警察庁方針
警察庁は二十五日、パチンコやパチスロの極端な大当たりを規制するため、出玉規制の強化を柱とする風営法施行規則などの改正案を来年七月に施行する方針を明らかにした。経過措置として認定と検定を受けた遊技機は三年の継続使用を認めるという。
現行ではパチンコ台で十時間、パチスロ台で一万七千五百回の試射試験を行い、パチンコ玉やメダルの獲得数に制限を加えている。
改正案では、新たにパチンコ台で一時間、パチスロ台で四百回の試射試験を課し、出玉の割合を三倍以内とする。さらにパチスロ台で音やランプによって大量のメダルを獲得できる方法を提示する告知機能に関して、専用解析ソフトを使った模擬試験を導入、同様の出玉規制を行う。
一方、改正案に対し三千三百八十五件の意見が寄せられ、「パチスロの楽しさを損なうような改正をする必要がない」など反対意見も目立ったが、「著しく高い出玉性能のある遊技機が出回り、排除する必要がある」と判断して、当初案のまま来年一月に公布、七月に施行することにした。