全日遊連、検定取消で製造者責任追及の方針
グリーンべると2003年11月21日
全日本遊技事業協同組合連合会(山田茂則理事長)は11月19日、都内のホテルで理事会を開催。その後開かれた定例の記者会見で、3社3機種の検定が取り消された問題で、3社の製造者責任を厳しく追及する方針(基本姿勢)を確認。とくに同処分に伴う撤去補償規定が現行の3社との売買契約書では不十分だとして、その見直しを強く求めていく考えを強調した。また3社に限らずパーラー側にかねてから強い不満が示されている「不均衡な商慣習」の抜本的是正を求めるため、他メーカーの売買契約書の見直しについても同様の方針が示された。
一方、今年7月に発覚したパチスロ機『ゴールドX』の不具合問題については、当該メーカーのアルゼのとった初動対応がきわめて不誠実だったことや、不具合で受けた経済的損失への補償が実施されていないことから10月22日の臨時理事会で「アルゼ(株)に対し責任追及する会」結成の趣旨説明を全日遊連は行ったが、その後の動きについて山田理事長は、「この会は全日遊連傘下の各ブロックごとに入会を希望する有志を集めている段階。会員数は12月の集計時点で報告できる見込みだ」と述べるにとどめた。
追及する会は、同連合会傘下の北海道、東北、東京、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の各ブロックごとに、今回の不具合で損害を受けた組合員や前述の不均衡な業界特有の商慣習の是正を求める組合員らで結成を目指しているもの。「あくまで有志の会。全日遊連とは切り離された存在」(山田理事長)と位置づけられている。しかし、不均衡な商慣習の是正という点では、今回確認した検定取消をめぐる基本姿勢に重なることから、その棲み分けの意味がいま一つ明確になっていないのが実情と言えそうだ。