ゴールドX問題、日遊協が改めて回答を要求
2003年8月6日
日遊協(http://www.nichiyukyo.or.jp/)は5日、ゴールドX問題についてのアルゼの回答を不十分として、改めて要望書に対する回答を求めた。
日遊協では、7月23日付でアルゼとミズホに対しゴールドXの被害の実態や対策・営業補償などについての質問に回答するよう要求していた。回答期限は7月31日であったが回答はなかった。そして、8月4日付で『ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告』という文書を日遊協に送付した(日遊協には5日着)。これは、アルゼが29日付で取引先ホール・業界誌に送信した報告文書の訂正版(4日付で取引先ホールおよび業界誌に送信)と同じもの。
29日付の報告書と8月4日付訂正版の相違点
1、「一部のゴト・攻略集団」という記載から「ゴト・」が削除された。
2、「風適法にも明記されております「緊急対策」」という記載から「風適法にも明記されております」が削除された。
3、ゴールドXRの型式試験について、保通協に申請中の自社遊技機との差し替えによって検査の順番が早くなるよう陳情中であるとの内容が削除された。
4、暫定的対策(液晶の一部分へのシール貼付)について、「昨日の陳情の中で、新たな暫定的対策についての回答を頂きました」という記載が「先日の陳情の中で、新たな暫定的対策についての検討をいたしております」に変更された。
5、液晶の一部分へのシール貼付の効果について「対策の度合いは非常に強いもの」から「完全に正常な機械として、稼動させることが可能」という記載に変更された。
6、対応経過の開示について「今後も積極的に情報開示をしていく」が削除され「最大限の努力を致してまいります」との表現に変更された。
これに対し日遊協では、「全く不十分」として、改めて要望書に対する回答を要求している。
■ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告(平成15年7月29日)
■(ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告)における訂正(平成15年8月4日)
■ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告(平成15年8月4日)
以下に転載
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平成15年7月29日
取引ホール様・業界紙編集者各位
アルゼ株式会社
株式会社ミズホ
ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告
拝啓 甚暑のみぎり、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。さて早速ではございますが、先頃より一部のゴト・攻略集団により被害を受けております、ミズホ製「ゴールドX」に関する弊社の対応経過をご報告させて頂きます。
皆様もご存知の通り、「ゴールドX」の変則打法なる物がインターネット上に掲載されたのは7月15日でございました。弊社では即時に調査を開始した結果、この変則打法が「ゴールドX」の出玉率を引き上げる性質のものであること、また変則打法が通用するのはサブ基板中のデータのバグが原因であることを突き止めました。そして取引ホール様の利益を守るため、早急かつ確実な対策が必要であるとの認識から、複数の対策案を考案致しました。
対策案の一つ目が風適法にも明記されております「緊急対策」であり、二つ目が通常の「型式申請」でございます。なおこれらに並行する形で「押し順シール(ゴールドX本来の機械特性に基づいた押し順指定)」を貼付することにより、変則打法の制止を行うことを、上記対策の許認可を頂くまでの暫定的な対策として、弊社営業社員が取引ホール様に対し、ご紹介申し上げたことと存じます。
まず「緊急対策」でございますが、「ゴールドX」のバグの原因を究明し、それをプログラム上で訂正するという対策を緊急にまとめ上げ、監督省庁に対し説明を行いました。監督省庁より一応の技術的解釈の回答は頂いたものの、訂正したプログラムを検証するのには2ヶ月近くの時間を要することから許可を頂くには至っておりません。
そこで弊社は(機械性能上の変更点はない旨の)誓約書の差し入れによる仮許可の申請を現在陳情させて頂いているところでございます。
次に「型式申請」でございますが、弊社では7月16日に「ゴールドX」のサブ基板プログラムを一部訂正した機械を保通協に申請しております。この新規申請機種「ゴールドXR」はその申請書類一式に関しましても、「ゴールドX」のものと全く同一のものです。データのバグであり制御ソフトに起因するものではないため、検査は確認程度のものになると推測しております。従いまして、通常よりも早く型式試験を通過することが予想されます。
弊社では更により早い時期の許認可を目指し、保通協に申請済みの自社遊技機との差し替えにより検査の順番を早めて頂く様繰り返し陳情をさせて頂いております。
そして昨日の陳情の中で、新たな暫定的対策についての回答を頂きました。その対策とは、液晶画面の一部にシールを貼付することにより、一部のゴト・攻略集団の変則打法に絡む狙い打ちを防止するというものであり、これまでの「押し順シール」貼付による変則打法の制止と比較しますと、対策の度合いは非常に強いものでございます。対策の詳細につきましては、取り急ぎ弊社営業社員より取引ホール様にご紹介申し上げます。
以上のように弊社では、多くのホール様で直面されております「ゴールドX」の稼動停止等の状況を一刻も早く改善し、取引ホール様の利益を守り得る対策を早急にご用意すべく、監督省庁に対する陳情を日々させて頂いております。取引ホール様各位におかれましては、当社の取り組みにご理解とご支援を賜りますよう、重ね重ねお願い申し上げます。なお、弊社では「ゴールドX」の対応経過について今後も積極的に情報開示をしていく所存でございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
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平成15年8月4日
ホール様各位・業界編集者様各位
アルゼ株式会社
株式会社ミズホ
7月31日付(ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告)における訂正
平成15年7月31日付けにて、弊社より業界関係各位様にご送付させて頂いた(ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告)についての表現の中で、行政当局より承認を頂いていないにも関わらず、あたかも承認を頂いた様な文書が配布されました。
これらの内容については、あらゆる可能性を求めて陳情の経過説明を行った物であり、承認の可能性があるかの様な誤解を与える文書が記載されました。行政当局様並びに配布させて頂いた貴組合の皆様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、この度添付致しました文書に差し替えをお願い申し上げます。
この度は貴組合の皆様に大変ご迷惑をお掛けし申し訳御座いません。
何卒宜しくお取り計らい下さいます様お願い申し上げます。
以上
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平成15年8月4日
ホール様各位・業界編集者様各位
アルゼ株式会社
株式会社ミズホ
ミズホ製「ゴールドX」対応経過のご報告
拝啓 甚暑のみぎり、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。さて早速ではございますが、先頃より一部の攻略集団により被害を受けております、ミズホ製「ゴールドX」に関する弊社の対応経過をご報告させて頂きます。
皆様もご存知の通り、「ゴールドX」の変則打法なる物がインターネット上に掲載されたのは7月15日でございました。弊社では即時に調査を開始した結果、この変則打法が「ゴールドX」の出玉率を引き上げる性質のものであること、また変則打法が通用するのはサブ基板中のデータのバグが原因であることを突き止めました。そして取引ホール様の利益を守るため、早急かつ確実な対策が必要であるとの認識から、複数の対策案を考案致しました。
対策案の1つ目が「緊急対策」であり、二つ目が通常の「型式申請」でございます。なおこれらに並行する形で「押し順シール(ゴールドX本来の機械特性に基づいた押し順指定)」を貼付することにより、変則打法の制止を行うことを、上記対策の許認可を頂くまでの暫定的な対策として、弊社営業社員が取引ホール様に対し、ご紹介申し上げたことと存じます。
まず「緊急対策」でございますが、「ゴールドX」のバグの原因を究明し、それをプログラム上で訂正するという対策を緊急にまとめ上げ、監督省庁に対し説明を行いました。監督省庁より一応の技術的解釈の回答は頂いたものの、訂正したプログラムを検証するのには2ヶ月近くの時間を要することから許可を頂くには至っておりません。
次に「型式申請」でございますが、弊社では7月16日に「ゴールドX」のサブ基板プログラムを一部訂正した機械を保通協に申請しております。この新規申請機種「ゴールドXR」はその申請書類一式に関しましても、「ゴールドX」のものと全く同一のものです。データのバグであり制御ソフトに起因するものではないため、検査は確認程度のものになると推測しております。従いまして、通常よりも早く型式試験を通過することが予想されます。
そして先日の陳情の中で、新たな暫定的対策についての検討をいたしております。その対策とは、液晶画面の一部にシールを貼付することにより、一部の攻略集団の変則打法に絡む狙い打ちを防止するというものであり、これまでの「押し順シール」貼付による変則打法の制止と比較しますと、完全に正常な機械として、稼動させる事が可能で御座います。その為に行政当局に陳情し、早期に対策が出来る様努力致します。
全ての意味において、早急に機械が正常な使用が可能となることが、一番重要な事であり、最大限の努力を致してまいります。何卒ご理解の程宜しく御願い申し上げます。