一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/井上美昭代表理事・会長)は9月8日、大都販売本社会議室およびオンラインにて令和8年9月度の部会を開催した。会場とオンライン合わせて約130名が参加した今回の部会では、ダイコク電機株式会社MG推進部SISプロフェッショナル首席講師の片瀬宏之氏を講師に招き、「DK-SIS白書2026年版による昨年の振り返りとSISデータを基にした最新動向」と題した講演が行われた。

講演の冒頭、挨拶した同社の栢森代表取締役社長は、余暇進会員に対し日頃の感謝を述べるとともに、DK-SIS白書を発行する目的について「データは振り返りのためだけではなく、実践的な見方・活用法により自店舗の営業戦略に活かすために使用してほしい」と語った。

続く片瀬氏の講演では、ダイコク電機がパチンコホール向けに提供する会員制情報サービス「DK-SIS INFINITY」の膨大なデータを基に、現下の営業状況を確認しつつ、4円パチンコ・20円パチスロそれぞれのトレンドを踏まえたホール営業の最新動向と将来展望が詳細に語られた。また、今回のDK-SIS白書では各種営業関連データに止まらず、顔認証によるビッグデータを用いた遊技参加人口の推計を行ったことが強調された。年間延べ6,500万人分の顔認証データ、140万台を超える実営業データなどを用いた客観的かつ精緻な分析により、遊技参加人口は約1,609万人と推計された。

この推計を基に、ファン1人の遊技状況についても試算が報告された。1回あたり平均遊技時間は約2.98時間、1時間当たりの粗利金額820円から、1回あたり平均消費額(負け額)は2,446円となる。また、年間平均来店回数は1店舗あたり月2.5回×平均回遊店舗数2.1店舗×12ヶ月として約63回と試算すると、1人あたり年間平均消費額は約15.4万円となる。このことから、年間の業界総粗利金額が成り立つためには何人の参加人口が必要となるかが推計できるとした。片瀬氏は「参加人口の統計を行っているアンケートを主体とした調査で報じられる数値に対し、ビッグデータに基づく実態は約1,600万人と巨大なファン層が存在していることを示しています。金融機関の評価、採用活動、IR活動等において、業界の真の市場規模を正しく主張していくことが極めて重要だと考え、今回推計を報告しました」と意義を述べた。

講演ではこのほか、DK-SIS白書の統計部分である市場規模の推移やパチンコ・パチスロ別の営業成績についても紹介され、SISデータを参照することの有効性について具体的な情報分析の方法を示しながら、成績向上に向けたアドバイスが行われた。締めくくりに片瀬氏は、「4円パチンコにおいてDK-SIS INFINITYの新台評価を信じていただき、少なくともS評価、A評価のついた機種を花形活用するということを試していただき、1年後にはパチンコの業績が回復したと言える来年を期待しています。機種毎に明確な運用方針を示すことが重要です」と語った。