マルハン健康保険組合とマルハンはこのほど、バックテック社が提供する健康増進支援サービス「ポケットセラピスト」を共同導入した。店舗従業員らの腰痛をはじめとする身体の不調に対応し、従業員の生産性向上や医療費の適正化につなげる。

マルハンでは、全国各地の事業所でシフト勤務や立ち仕事による接客に従事する従業員が多く、腰痛などの身体の不調への対策を継続的な課題としてきた。身体の不調は、出勤していても本来の能力を十分に発揮できない「プレゼンティーイズム」の要因にもなることから、マルハン健康保険組合と連携したコラボヘルスの一環として導入を決めた。

「ポケットセラピスト」は、理学療法士や作業療法士、公認心理師などの医療専門職が、スマートフォンを通じて利用者を個別に支援するサービス。腰痛や肩こりなどのセルフケアをサポートするとともに、身体の不調を切り口にメンタル面のコンディション維持にも働きかける。

利用者は場所や時間を選ばず、オンラインで専門職との面談を設定できる。社内に相談内容を知られることなく、自身のペースで健康相談や生活習慣の改善に取り組める点も特徴となっている。

マルハン健康保険組合によると、利用者からは、専門職による指導を受けながらセルフケアを継続し、痛みや不調が改善したとの声が寄せられているという。管理画面では利用者数や面談の進捗状況も確認でき、定期的な効果検証に活用している。

マルハンでは2025年下期から、オンライン面談などの試験運用を経て全社展開を開始した。現時点では利用者が一部にとどまっていることから、AIを活用した姿勢診断などの機能も周知し、従業員の利用拡大を図る方針だ。

マルハン健康保険組合とマルハンは今後、身体とメンタルの両面から従業員の健康を支援し、プレゼンティーイズムの改善に加え、柔道整復費や傷病手当金を含む中長期的な医療費の適正化を目指すとしている。