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【合同インタビュー】京都府遊技業協同組合青年部会 新井丈博部会長/ 「私だから実現できる若年層ファン拡大施策に注力」 遊技日本2025年12月1日

今年開かれた第50回定期総会で新部会長に就任した新井丈博氏。縮小する市場規模や参加人口の減少、スマート遊技機の普及など激動の業界に対し、どのように組合員を牽引していくのか、その胸中を聞いた(9月19日、株式会社晃商本社にて)。

――部会長にご就任された経緯についてお聞かせください。

木下大佑前部会長はコロナ禍に就任されましたので、在任中は活動の制限も多かったために、てっきりもう1期継続されるものだと思っていた最中、前部会長から直接「是非、次期部会長に」とお話があり、驚きました。いち部会員として活動に参加していたものの、一連の行事を全て把握していたわけではありませんでしたし、社業とのバランスを考えると即答はできませんでしたが、再考の末、お引き受けすることにしました。

――同時に親会でも副理事長を兼任されてますね。

そうですね。白川鐘一前理事長からバトンを受け継いだ杉本潤明理事長からも部会長へのご指名もありました。20年ぶりの理事長交代でしたから、予想する変革にフラットに対応できる人材であり、執行部と青年部との情報共有や意思決定を円滑にする目的もあるというお話でしたので、乗りかかった船だと思い両方を拝命しました。

――実際の心境はいかがですか?

今年3月、部会長就任前に初めて全国青年部の交流会に参加しましたが、当然面識のない方ばかりでしたし、部会の運営に関しても手探りでやっている状態です。不安もありますが、一つひとつを丁寧に実践していきたいですね。

――青年部独自の強みをお聞かせください。

部会員全員が親会の理事も務めているという特徴的な組織でもあります。メンバーが8名と少ない方ではありますが、その分一体感と団結力がある。ビジネス上では競合でありライバルではあるのですが、業界不況を共に乗り越えるという高い仲間意識が強みです。

――今抱える一番の課題についてお聞かせください。

私個人的にですが、長期的に考えると若年層のパチンコ離れです。若いプレイヤーが減るということは、同時にこの業界で働こうという人も減りますし、良い人材が他に流れてしまうんですね。時代の変遷であったり、価値観の変化もあってなかなか難しいとは思いますが、まずはプレイヤーを増やすことが急務です。京都は学生が多い街なので、交流が深められたら面白いですし、学遊連との連携も検討していくべきかと思っています。

――インバウンド旅客も多い街ですね。

台湾や韓国はパチンコに馴染みがある国ですので割と受け入れやすいというか、実際にパチンコをしに訪日する話も聞きますが、京都の場合はどうしても観光が目的になってしまう。逆にカジノを嗜む西洋の方は、ギャンブルは対人(ディーラー)でやるものという認識があります。パチンコは機械との勝負ですからその感覚が合わない、分からないということは聞きますね。ゲーム性も複雑ですから、触ってもらう以前の課題でもあります。初心者、ライトユーザーをどんどん置き去りにしていってる感がありますし、古くからの業界体質である射幸性依存を抜け出さないといけないですね。

――青年部会の活動の中心と言えば、やっぱり社会貢献活動ですが。

組合の一番の役割ではあります。なかなかホール店舗単体での社会貢献活動には限界がありますし、組合活動を通じて行うのが一番合理的だとは思います。献血とチャリティ活動を柱に、今後福祉支援はもちろんですが、子ども達への教育支援にも力を入れていきます。

――青年部会がこれから挑戦したいことはありますか?

依存症対策や健全営業はもちろん継続していきますが、先ほども申し上げた若年層ファン拡大施策について今までやったことのない新たな観点で、魅力も伝えられる面白いことができれば良いと思います。

――では最後に抱負をお聞かせください。

新体制になり、杉本理事長も私以上に模索されている様子を伺っていますので今後の体制づくりにはしっかり協力していきます。期待に応えるためにも青年部会長の自分にしかできないような、私だから実現できたというような実績を残していければと考えています。その一つがファンの拡大施策。緊急性が高い課題ですので、若年層ユーザーへのアプローチは何か一つ実践したいですね。

――ありがとうございました。

京都府遊技業協同組合青年部会 新井丈博(あらい たけひろ)部会長

昭和57年3月11日生まれ、京都府出身。同志社大学経済学部卒業。平成17年4月に株式会社晃商へ入社、平成22年1月に専務取締役、令和6年7月に代表取締役専務に就任。

趣味はゴルフ。将来的に交友関係を広げる上で有効だと考え、大学入学と同時にゴルフサークルに入会。自己流で長年にわたり「自身の感覚」と「実際の動き」とを比較しながらスイングチェックやフォーム改善に取り組んだ過程で、「自分には大きな変化に感じても、他者から見ればわずかな違いに過ぎない」という事実に気付き、変革を起こす際には思い切って大きく行動を変えるべきだという価値観へと繋がっている。

京都府遊技業協同組合 組合員歴
平成28年10月 青年部会 入会
令和5年5月 京遊協 理事 就任
令和7年4月 青年部会 部会長 就任
令和7年6月 京遊協 副理事長 就任

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