パチンコ再興へメーカー・ホールが議論 余暇進が秋季セミナー開催
遊技日本2025年11月27日
余暇進(井上美昭代表理事・会長)は11月7日、ホテルルポール麹町(東京都千代田区)およびオンラインで「令和7年度秋季セミナー」を開催し、148名が参加した。
セミナーでは警察庁生活安全局保安課の小坂田潤課長補佐が講話を行った後、「パチンコ遊技機の開発~メーカーの取り組み~」(第一部)と「パチンコ遊技機の再興のために何をすべきか」(第二部)の二部構成でプレゼンテーションとパネルディスカッションが展開された。
井上会長は開会の挨拶で「新規ファンの獲得と休眠層の掘り起こしが急務」と強調。「メーカーとホールが課題を共有し、協力して遊技産業の健全な発展を目指してほしい」と呼びかけた。
第一部ではメーカー理事らが、LT3.0プラスの魅力向上やデカヘソに見られる技術革新によるゲーム性強化、日工組のKIBUN PAHIPAHI委員会やSANKYOの「KUGITAMA」プロジェクト(羽根モノシミュレーターの提供、試打体験カフェ運営、製品開発への反映)などのプロモーション施策を報告。
第二部のパネルディスカッションでは、ホール側から稼働推移への懸念が示され、営業手法やパチスロとの性能差、多様なゲーム性の必要性などが議論された。メーカー側は「自信を持って魅力ある遊技機を提案したい」、ホール側は「遊びやすい遊技機を増やし営業方法の選択肢を広げたい」との声が上がったほか、設定付きパチンコへの期待や稼働向上施策を数値化し共有する案も提示された。
最後に千原副会長(千原行喜氏)は「ホールとメーカーは両輪。忌憚のない意見交換の場として当会の存在は大きい」と述べ、ディスカッションを締め括った。