データで見るパチスロ市場 メイドインサービスが新指標「SPI」活用を提唱
グリーンべると2025年10月17日
メイドインサービスは10月17日、第41回パチスロ定例セミナー「市場動向と最新機種解説 特集:新指標SPI」をオンラインで開催した。店舗診断サービス『SIRIUS』の会員ホールを対象に、市場の最新動向や注目機種の分析、営業戦略のヒントを共有した。講師は事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平係長が務めた。
9月のパチスロ市場について池上係長は、スマスロの新台販売台数が34,500台、設置比率が56.0%(ノーマル機を除くと81.8%)に達したと報告した。平均稼働は8,436枚(前月比マイナス686枚)、平均売上25,664円(同マイナス2,166円)、平均粗利3,030円(同マイナス131円)と軒並み下落傾向を示した。一方、粗利率は11.8%で前月比プラス0.4%となった。
稼働面では『L東京喰種』がトップを維持したものの、同機の稼働も下落傾向にあると指摘。「既存機種の稼働が下落傾向である以上、年末に向けては新台による全体稼働の下げ止まりに期待」と総括した。
今回のセミナーでは、同社が独自に開発した新指標「SPI(Slot Performance Index)」を解説。SPIは稼働だけでなく、収益性や設置優位性など複数要素を統合的に数値化し、従来の感覚的な評価から脱却して客観比較を可能にするものだ。
導入後30日目の定点観測によるSPI分析値(総合力)では、『Lいざ!番長』(SPI分析値68.0)、『Lかぐや様は告らせたい』(SPI分析値66.2)、『L東京喰種』(SPI分析値61.3)が上位を占めた。池上係長は「SPIを活用することで、感覚では見えづらい機種の真価を把握し、より精度の高い営業判断が可能になる」と述べ、データドリブンな機種運用の重要性を強調した。