パチスロ知識を“見える化”する「全国パチスロ検定2025」スタート
グリーンべると2025年7月15日
「あの効果音、どの機種だったっけ……」
パチスロファンなら誰もが一度は味わう“うろ覚え”の記憶。
そんな曖昧さを数値化し、自分の“パチスロ力”を測れる公式検定が始まった。
公式オンライン検定「全国パチスロ検定2025」が7月9日より、全国パチスロ検定事務局が運営する特設サイト上でスタートした。
本検定は、パチスロに関する総合的な知識力を測定するもので、自宅のパソコンやスマートフォンから気軽に挑戦できるWEB形式となっている。出題範囲は「歴史・レトロ」「リスニング」「映像・画像」「知識・用語」「雑学・バラエティ」と多岐にわたり、音演出や画像、専門用語などに関する問題が網羅されている。
3級・2級は7月9日より、1級は8月6日からの開催。合格者には、等級別ピンバッジ(全級共通価格:税込3,300円・送料込)が受注生産にて販売されるほか、オリジナルキャラクター「すろけんちゃん」を用いた缶バッジや合格記念タンブラーなどのグッズもSUZURI上で購入可能だ。
■ 実際に受けて感じた、“記憶と知識”の棚卸し
筆者も3級を受検してみた。新台の取材等を通じて機種や演出には触れてきたつもりだったが、最初の数問で早くも自信は崩れ去る。
「この効果音、あのAT機の何演出だったか?」
懐かしさと焦りが交錯するなかで、気づけば“思い出すことそのもの”が楽しくなっていた。
なかでも驚いたのはリスニング問題。実機さながらに鳴り響くSEを聞き分けて正解を選ぶ形式で、ファンとしての“耳”が問われる。音に反応し、脳内で筐体の液晶が勝手に再生されるような感覚――この経験は他にない。
結果はなんとか合格。合格証の代わりに「3級合格」のSNS用ヘッダー画像が表示され、ダウンロード可能に。ちょっとしたご褒美だが、X(旧Twitter)で共有すれば、確実に話題になりそうだ。
■ ファンにもスタッフにも効く、“知識の見える化”ツール
本検定は、パチスロファンにとっては自身の知識を可視化し、深める機会になる。単なる暗記型ではなく、“体験に根ざした記憶”が試されるため、挑戦そのものが楽しい。
一方で、ホール従業員にとっては「知識を持っている」ことの証明になる。とりわけ接客現場では、お客様との会話や機種選定の精度を左右する要素でもあり、検定合格が“信頼”という無形の価値につながる。
合格者限定のバッジやSNSヘッダーは、そのままプロモーションツールとしても活用可能。たとえば店舗公式アカウントが「当店スタッフ◯名が3級合格!」と発信すれば、来店動機の一助にもなりうる。
■ “検定合格者がいるホール”が選ばれる時代へ
本検定は今後、単なる趣味コンテンツにとどまらず、「1級合格=パチスロのプロ」として認知されていく可能性がある。
教育の一環として新人スタッフに受検を推奨する、あるいは中堅社員のモチベーション維持に活用するなど、ホール現場での導入余地は広い。
“知って打つ”だけでなく、“知って接する”ことが重視される時代に、この「全国パチスロ検定2025」は、業界の未来に必要な土壌を育む取組みの1つと言えるだろう。
▼「全国パチスロ検定2025」特設サイト
▼オリジナルグッズ販売ページ(SUZURI)