25年のGWはどうだった?パチスロ市場を総括|メイドインサービス
アミューズメントジャパン2025年5月20日
パチスロ運用に特化したコンサルタント企業メイドインサービス(東京都府中市)が5月16日、ホール企業限定のパチスロ定例セミナーを開催した。パチスロの最新動向を伝える毎月定例のもので、今回で36回目。
講師を務めたのは、事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任。セミナー冒頭で4月のパチスロ市場を振り返った。4月に導入された新機種はスマスロ7機種。増産された3機種も合わせて販売台数は6万6500台だった。4月末時点のスマスロ機の設置比率は51.8%、ノーマルタイプを除いたL機の設置シェアは78.5%(前月比+1.0%)にアップした。
個店ごとの戦略構築を支援する同社の分析レポート配信サービス「SIRIUS」(シリウス)の総合ランキングでは、トップ25に4月導入の新機種が2機種ランクイン。『Lマギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ』が11位、『L吉宗』が20位にランクインした。好調な『L東京喰種』は3位をキープ、『Lかぐや様は告らせたい』は前月の8位から5位にランクアップした。
今回のトピックは2025年の「GW振り返り」。コロナ禍明けの21年から25年のゴールデンウィーク期間のデータを集計し、平均稼働や粗利などを比較した。GW期間中の平均稼働は前年比約10%アップ、粗利は-5%という結果だったが、池上主任は「平均設定が上がっているため、粗利は前年比でマイナスだった。どちらも想定の範囲内に収まるレベル」とし、「今年のGWは飛び石連休となったが、4月26日から5月2日までの間の平日の平均稼働が前年比で約1.5倍。遠出する方が控えめになり、稼働アップにつながったのではないか」と解説した。
またGW期間中の稼働上位機種や機種タイプ別のデータなどを前年と比較し、「稼働上位の機種は昨年と比較してガラリと変わった。その中で、コイン単価3.8円以上の機種が前年比15%アップした。GW全体でみると、飛び石連休という暦の関係もあり、全体的に良かったと言える稼働だった」と振り返った。
直近3カ月のホール内実績シェア上位20機種について減衰率をまとめ、今後1ヶ月の市場変化を推察した「市場短観予測」パートで、注目機種として挙げたのは『Lからくりサーカス』と『LモンキーターンV』。この2機種について池上主任は「稼働が揃って下がってきている。稼働減少幅はそれほどでもないが、粗利の減少幅が大きくなってきた。特に『Lからくりサーカス』は稼働が4桁台になり、厳しさがみえる」とした。
5月後半から6月前半に導入される機種で注目機種として挙げたのは『Lいざ番長』『Lデビルメイクライ5』。同時期に登場する『Lギルティクラウン』については「内部システムの複雑さを伝えることで、『Lいざ番長』『Lデビルメイクライ5』以上に動く可能性も大いにある」と話した。
次回のパチスロ定例セミナーは6月13日14時からを予定している。
文=アミューズメントジャパン編集部