2年連続のベア実施|アンダーツリー
アミューズメントジャパン2025年5月1日
「キコーナ」の屋号で全国にホール展開をするアンダーツリー(大阪市)は4月から、社員の給与を平均約6%(平均2万2400円)引き上げた。同社は昨年もほぼ同額の給与の引き上げを行っており、2年連続の大幅な昇給を実施した。
人事部の西澤正行部長は2年連続のベースアップについて、「給与体系の処遇を見直すことで、一流企業にも劣らない業界企業として、仕事に誇りを持って取り組んでほしいという想いがあります。また今年度の新入社員から初任給を引上げました。優秀な人材確保も理由の一つです」と話す。
このほか、単身赴任手当の増額や社宅入居の手当増額、年間休日の増加(10日増加の年120日)などを含めると平均昇給率は11%となった。
「今回のベースアップは経営陣の強い意志で実現しました。弊社では、会社の成長と人の成長はイコールであると考えています。優秀な人材を獲得して終わりではなく、その後の成長を後押しできるような、人事制度・教育改革に取り組んでいます。そして、従業員一人ひとりと、その家族の生活の充実も成長戦略を描く上で大切な原動力と考え、近年の物価高騰による可処分所得の減少などの社会的状況も踏まえて、今回の昇給となりました」(西澤部長)
昨年で創業40周年を迎えたアンダーツリー。今後思い描くビジョンについて西澤部長は「弊社は現在を第二創業期と位置付けています。この先、50年、100年と続く企業になるため、店舗数や売上などの営業規模だけでなく、さらなる成長戦略を描き、従業員の待遇面、充実感でも最高峰になりたいと考えています」と語った。
文=アミューズメントジャパン編集部