平和がアコーディア・ゴルフを子会社化、世界最大のゴルフ場保有会社に
遊技日本2024年12月20日
平和は12月19日、都内台東区の本社ビルにてアコーディア・ゴルフの子会社化に関する説明会を開催した。平和は12月18日付で、PJC Investments(以下、PJC)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結。PJC子会社のアコーディア・ゴルフを新たにグループに迎えたことで、世界最大のゴルフ場保有会社となる見込みだ。アコーディア・ゴルフ及びその子会社が保有・運営するゴルフ場数は、2024年11月末現在173ヶ所と国内最大規模で、平和が2015年に完全子会社化したパシフィックゴルフマネージメント(以下、PGM)が保有するゴルフ場数の148ヶ所とあわせると321ヶ所となる。
アコーディア・ゴルフは、初心者向けのコースや女性向けパウダールームが充実しているなど、カジュアルで若年層や女性がプレーしやすい施設を持つことが最大の強み。ハイグレードでホスピタリティ溢れる接客が魅力のPGMとの相乗効果は莫大で、経営の効率化やスケールメリット等のシナジー効果によりすべてのゴルファーのニーズに応えたゴルフ事業を展開していく。
会見には、平和の嶺井勝也代表取締役社長とPGMの田中耕太郎代表取締役社長、アコーディア・ゴルフの代表取締役社長に就任予定の三好康之氏(現パシフィックゴルフマネージメント・非常勤取締役)が登壇。
嶺井代表取締役社長が説明したところによると、PJCの全株式を5,100億円で取得し、全額を金融機関からの借入によって調達予定だという。「これからゴルフをはじめる初心者の方から、熟練したプレイヤーの方まですべてのゴルファーのニーズに応える体制を構築することで、ゴルフ産業の振興に寄与していく。アコーディア・ゴルフを当社グループに迎えることでゴルフ事業の非連続的な成長を実現するとともに、遊技機事業においては開発力の強化を進め、総合レジャー企業への成長をより一層推進していく」と述べ、アコーディア・ゴルフを子会社化することで売上高とEBITDA、営業利益がいずれも約2割と大幅に増加し、ゴルフ事業が遊技機事業と比して安定的な利益創出力を有することからも、グループ全体のさらなる業績の安定性を見込むことなどメリットを語った。さらに、参加率の低い女性と若年層は今後も拡大余地があると強調し、この層をメインターゲットに魅力の訴求を図っていく方針。